DTM趣味。初心者が本気で学ぶ作曲知識とテクニック、理論派オススメの本。

ビートメイク

DTMとは、デスクトップミュージックの略称のこと。音楽制作においては時代の潮流の中で、昨今における主流の制作方法となりつつある。またEDMと言われるエレクトロダンスミュージックの一般化やボーカルまでも機械音声に頼るボカロPなどによって、このDTMという手法は世間的にも広く認知されるようになっているようである。

ところで音楽というものは、音を鳴らしさえすれば即ち音楽であると言える。何も難しく考える必要がなく、本来は誰しもが平等に興じるに値する敷居の低いものである。古今東西、歌って踊るという行為は人間が根源的に欲するようで、人類が誕生したその時から普遍的で共通した価値観である。生まれたての赤子であっても、それに興味をそそられる事から人間特有の本能的に備わった機能であると解釈されていたりする。そのように考えると、音楽というのは誰しもが趣味としても必ずや楽しむことのできるものであると確信する。

特に音楽に対しては敷居の高さを感じ、特別な才能や感性が必要であるという感覚を抱いてしまいがちである。しかしながら音楽というものを上記のように捉えなおすと、読み書きが出来る、話すことが出来るというように、もっと一般的なもの。しかもそれは感覚だけに頼らずとも、知識を獲得する事で誰しもが出来るようになるものなのである。音楽にも理論があって、それに則り実践。これは偉大な音楽家たちも歩んできた道のりであったりする。

DTMerにおすすめの教則本。挫折知らずの作曲、本気の趣味に。

ビートメイクは、万人の趣味。

音楽を鑑賞したり、カラオケで歌ったり、祭りの囃子に興じ踊ったり、日本においても文化を構成する大きな要素として存在していることは明白である。そのように考えていくと、作曲するにおいても気持ちよく音を感じるという事を何ら難しく考える必要はないという事なのである。楽器を弾けなくてはならぬとか、楽譜を読み書きできなければならぬとか、音楽という教科が得意でなければならぬとか、そのような敷居の高いものではないと断言することができる。音楽におけるデジタル革命とも言えるDTMは、作曲するという行為自体をもっと簡便に、より一般化してくれたのだから。

本で学ぶ、音楽理論。

さて、DTMを始めようとすると必要になるのは、PCやMIDIやオーディオインターフェイスである。という切り口もあるが、むしろここでは初心者が戸惑いやすい作曲方法や音楽知識について話を進めることとする。音楽を構成する三大要素と言われているのが、リズム、メロディ、ハーモニーの三つである。それぞれ日本語における拍子、旋律、和音と呼ばれるものであるが、時にこれに加えて低音域のベースを加えたりする事もある。それはさておき、これらを少しでも学ぶと音楽を鑑賞せんという時でも、よりその理解を深めることができる。勿論、作曲をせんという時には、特に為になる知識なのである。

本媒体でも学ぶ、音楽的知識。

今やインターネットでの動画投稿によって、こうした方法論をより直感的に学ぶことも出来るようになった時代である。以前にも増して作曲趣味におけるその敷居は、より低くなっているように思えるところである。ただし本気で取り組むには教則本で学ぶというのも、捨て置きがたい価値。より体系的に、かゆいところにまで手が届くような感覚を得るには、紙媒体の存在価値はやはり大きいものである。ただし良質な本でさえも、この手の界隈における書籍は、絶版になってしまうものも多いのが実情だ。

初歩はシンセサイザーで、EDMから取り組むと良い感じ。

音楽というものは、人間的感性と動物的本能によって導かれるものであると考える。そうすると自分の心の躍動や心地よさの追求は、十分に趣味として人生規模で取り組むに資する価値を持つに違いない。そのように考えると己の気持ち良さをまず第一として、それを作曲活動を通して希求し、実現する。それこそは、まさにDTMにおける醍醐味の一つなのである。

アナログシンセサイザー、Roland JU-06A

とはいえ最初からJポップのような歌もの楽曲を作ろうというと、中々に知識や経験量を必要とされる。ジングルなどのループミュージック、またはダンスミュージックであればコード進行も循環しているものが主流。リズムパターンとコード進行だけでも知識があれば、十二分に製作する事が出来る。また歌唱を特に必要としない為、個人で取り組むDTMで完結できてしまうのも魅力である。

アナログドラムマシン、Roland TR-08

しかもEDMであれば、シンセサイザーやドラムマシンなどを用いたエレクトロ音楽、この分野では特に打ち込みが主流であったりする。ドラムパートでは、人間っぽさや匠の技などのグルーヴ感を演出する必要も特にない。寧ろ機械にしかできない無機質で合理的なリズム感、それこそがこの分野の大きな魅力であるから取り組みやすい。しかもシンセサイザーは様々な音作りが可能で、一台で楽器の何役も担うことが出来る。

enutana.com作曲、アシッドハウスの一部。

上記の当方が作曲したアシッドハウスは、ベースマシンとドラムマシンとシンセサイザーの3トラックという簡素さで構成した楽曲である。その際には例えば和音の理論であるコードではなく、ノンコードでさえ成立できるモードの考え方を学ぶのも吉。シンセサイザーはアナログもソフトも基本的には共通原理、その仕様を理解すると音作りも直感的に行うことが出来るようになる。そこで松前公高氏の「シンセサイザー入門Rev.2 音作りが分かるシンセの教科書」は有益。時代を経ても普遍的で必要とされる基礎基本を把握する事が可能で、これを入門として自分なりの応用へと橋渡しする事も可能。

ハーモニー、和音の知識。コード理論と和声とは。

さてハーモニーの優れたところは、ただ音の厚みを増すに止まらない。それらをメロディアスに奏で響かせ、あるいはリズミカルに叩く。そうすることで、もはや曲全体が完成してしまうような力を持っているところにある。西洋における古典音楽の理論でもある和声学、またはそれを土台に発展したポピュラー音楽のコード理論を学ぶことで、作曲の力が身につく事は間違いないところである。しかもこのコードというものは、すべての音楽家の共有財産と見做される事もあり直接的に著作権の対象とはならない。その進行過程そのものが、音楽における定石として、テッパンとして、確固たる位置付けを持つものも多数存在していたりする。

和音というのは二つ以上の音を同時に鳴らした重なり。例えば義務教育で習うハ長調というのは、Cメジャーというコードと同義である。明治時代に西欧に音楽留学した先人たちが、音楽理論を日本語に置き換えたというだけの話なのである。そのCメジャーという和音は、ドミソの事で美しく明るく響く。実はドミソはイタリア式表記で、イギリス式でいうCEG、日本式でいうところハホトに該当するという具合である。コード進行とは、そんな和音を楽曲に合わせて変化させていく事で、全体の雰囲気を形作ることが出来る重要な部分である。

オリジナル曲を作りたいという際に、初めからコード理論を学んでオリジナルのコード進行を採用するという方法も否定されるべきではないが、もっとオススメなのはパターンを学ぶという方法である。勿論、この方法はメジャーなプロミュージシャンが作曲する際にも採用される方法。音楽における常道とも言える。人の気持ちを揺さぶる際に定石となった方法であるから、棋士たちが詰将棋を学ぶように、これを知識の一部として学び取るのが吉である。そんな際に有用なのが、成瀬正樹氏の著した「コード進行スタイル・ブック」である。コード進行が使われているメジャーな楽曲が一覧で記され、ポップス王道進行など、多くのパターンを理解するには十分な内容である。

循環タイプのコード進行などを組み合わせて楽曲を作るというのは、作曲法としても特に問題はないが、やはり理論の基礎基本を学んでオリジナルのコード進行などを考え出すというのも作曲における楽しみになり得る。またパターン化されたコード進行の分析や禁忌される方法も学ぶには、体系化された教則本も必要になる。そんな時には、篠田元一氏の著した「実践コード・ワーク完全版 理論編」が非常に学びやすい。改定を繰り返して発刊され続けているロングセラーであるから、信頼感も高い。コードの話のみならず、バッキングやボイシング、転調という方法論にまで筆はおよび、親切な教則本であると言える。最初に読む一冊としても読み応えがあり、コード理論における座右の書となりうる名著である。

さてクラシックなど西洋伝統音楽における和音の理論でもある和声学、または和声法であるが、ポピュラー音楽を作曲するにあたりピンポイントで有用であるかと問われれば、そうではないように思われる。しかし現代のポピュラー音楽もクラシックの音楽理論から大いに影響を受けて発展しており、この考え方はいまだに健在。勿論、コード理論も和声法を土台に成り立っている。特定の音の組み合わせが禁止された禁則事項についても、何故そうなのかという理由までも丁寧に記されているハーバード大学の授業でも使用されたピストン氏とデヴォート氏の著した「ピストン/デヴォート和声法―分析と実習」は、非常にわかりやすい理論書の部類である。

モード、旋法の知識。コード理論や調性音楽からの離脱。

ジャズにおいては、ポピュラー音楽でいうコード理論やクラシック音楽でいう和声法に下地を置いたビバップやハードビバップがあった。しかし、より即興的なメロディと演奏者の可能性を広げるため、新たな枠組みが志向されたのである。和声法が主流となる以前からクラシック音楽は存在し、音楽は教会旋法などのモードを用いて奏でられており、下記に示した対位法はその時代に完成された理論であるとも言える。

クラシック音楽においては、モードという枠組みから和声へと革新を遂げたのであるが、洗練さを増せば増すほどジャズにおいては足枷が多くなる事となった。そこでより自由な発想が求められ、次第にモードという方法が再度着目されたのである。ジャズトランペッターとして著名であるマイルズ・デイヴィス氏のスタジオアルバム「カインド・オブ・ブルー」によって、より革新的なモーダルジャズは完成されたと言われている。

このモードの概念は、ジャズのみならずエレクトロや短い旋律を延々と反復するようなミニマルミュージックでもその真価を発揮する。テクノやハウスなどにおいてもよりその可能性を広げる事のできる理論である。このようなアンダーグラウンドな音楽分野においては、コード進行も殆どない場合がある。それを主流派の音楽理論、既存の枠に当てはめてしまうと混乱をきたしかねないが、実はワンコードやツーコード、いやそれどころかノンコードであったとしても、十二分にその音色を音楽として成り立たせることができる。

モードという考え方は、テクノやハウスなどエレクトロミュージックにおいても選択肢や可能性を広げることになる。コード理論のみならず、それだけに囚われずにモードという考え方を取り入れることで、両翼を広げて大空を飛び回ることが出来るようになるのである。そんなモードという考え方に着目し、より詳しくて分かりやすい解説を求めるならば、竹内一弘氏の「エレクトロニック・ミュージック・クリエイターのための作曲アイデアと表現テクニック」は、著しく珍しくモード理論に特化した内容。モードを学ぶための教則本として座右の書の一つとなるに違いない。

本のタイトルからするとよりポップスに寄ったEDMなどの楽曲制作にすぐに用いることができるような錯覚を覚えてしまう。しかし実は主流のコード理論とは一線を画しながらも、モードを学ぶことが出来るという視点からこの本に着目すると、貴重なる良書であることが見えてくるのである。勿論テクノやアシッドハウスやジャズは、コード理論だけでも作ることが出来るが、世の中に存在する楽曲で心に刺さるものがモード理論も用いられていたりすると、やはりこの理論も捨て置く訳には行かないというところであろう。

リズム、拍子の知識。ドラムとベースの役割とは。

リズムというものは基本的に打楽器によって主に刻まれることが多い。手拍子や物を叩くという簡単な方法で得られる音は、原始的な音楽とされている。そのように考えてみると元来、音楽はこのリズムから始まったと言っても過言ではない。ここ日本においても拍子というものは、日本音楽の重要部を占めている。拍子抜け、間抜け、とんとん拍子などといった慣用句にすらなる程である。雅楽や猿楽を元とする舞楽などは、まさに拍子を軸とする歌と踊りでもあったりする。

とはいえ昨今、このリズムは特にポピュラー音楽やEDMなどによって強烈に打ち出されている。ドラムが印象的に前に出た楽曲、ロック、ドラムンベースやフューチャーベース、テクノ、ハウス、ヒップホップなど、今やそのような楽曲の存在感は圧倒的なものがある。特にバンドなどにおいては、ドラムやベースはリズム隊と呼ばれて重宝されており、建物に例えては、屋台骨や基礎土台。身体に例えては、背骨や心拍とさえ言われる要の役回りであったりするもの。ベースギターは、弦楽器的でありながら打楽器的でもあると言われ、音階を加えたリズムを奏でる役回りが一般的。ドラムとの掛け合いは、夫婦的である必要さえ謳われるほど。

DTMの場合、ドラムを打ち込む際に重要になるのは、アコースティックドラム音源の場合にはグルーヴ感と呼ばれるもので、シンコペーションなど実際の人間が操るスティックによって生まれる楽譜には記されない揺らぎだったりする。とはいえEDMで用いられるドラムマシンのように、グルーヴを無視した合理的な拍子を実現するエレクトロなテイストも面白みがあったりする。それでも楽曲分野におけるハイハットの刻み方、キックやスネアの間隔、フィルでのタムなどドラムの打ち込みの基礎を学ぶのは、必定の事であるように思える。そんな時に有用なのが、長野祐亮氏の「リズム&ドラム・マガジン ドラム・パターン大事典326」である。全パターンDVD収録されており、打ち込み専門のDTMerにとっても実際の演奏法がイメージがしやすいのも吉。

次にベースであるが、どのようなタイミングで音を鳴らす必要があるのか、どのような音階を奏でると効果的なのか。初歩的で効果的な手法を学ぶには、熊川ヒロタカ氏と石田ごうき氏の著した「DTMerのためのド派手なバンドアレンジがガンガン身に付く本」が良書である。これはドラムとベースのみならず、楽曲全体のグルーヴ感を増す手法などが端的に纏められており、明らかに楽曲のクオリティが上がる知識を得られる。まずはベースも弦楽器でありながらも、特にリズムを意識し奏でるという手法が求められるもので、その手法にも言及されているのはありがたい。

更にメロディラインに対してベースの奏でるカウンターパート、そうした対旋律を学んだり、ベーシストの中でも名手とされている偉人のベースラインを学ぶに手っ取り早い本がある。それが、板谷直樹氏が著した「ベース・ラインで迷わない本」である。この本は、ベースの動きをもっと実践的で迫力のあるものにする為に必要な知識を得ることができる。ただコードのルート音を鳴らし、ドラマーとシンクロするというような、正しいがよくある手法から一歩先んじた手を示してくれる好著である。

メロディー、旋律の知識。対位法、対旋律やハモリとは。

メロディーは一番目立つウワモノ系の音色であることが多い、または歌物であればボーカリストの出番といった具合であろうか。音楽における三大要素であるメロディにだけはどうやら寄って立つ大黒柱のような堂々とした理論は完成されていないようである。そのような状況であるからメロディラインの作る際に直接的に頼るべき教則本は中々探しようにもない。ただし、そんな時にも有用なのが、既存の有名曲のメロディを分析せんとする試みを持った本である。割田康彦氏が著した「誰も教えたがらない! キャッチーなメロディの極意48」もまたポップス系の作曲における座右の書となるに違いない好著である。

おそらくメジャーになっているアーティストは、長らくこのような作曲法を学び、受け継いでいながら何故だか一般書として、あまり流布していない知識が記されている。そうしたミュージシャンにとっての常識とも言えるメロディラインの作り方を、端的に示してくれているのがこの書物なのである。オリジナル曲を作ろうという場合にも、このような仕掛けが必要であるのだと学ぶには、実に有意義な内容なのである。

同時にこのような手法を用いて、楽曲分析する本は他にも存在。ポピュラー音楽の歴史に名を残し、外すことができないビートルズ。中でもベーシストでもあったポールマッカートニーに焦点を当てて、その作曲技術を分析した野口義修氏の著した「ポール・マッカートニー作曲術」も読み物としても楽しむことができる本である。楽譜を読むことができなかったポール、それでもいかに作曲という才能を開花させていたかを実感するところである。ところでYMOのベーシストで作曲家でもある細野晴臣氏も「コード譜はあっても、楽譜を読んでベースを弾いた事はない。」といっていた事から、楽譜を読んで楽器を弾くという能力が、音楽の手段の一つに過ぎないことが伺えるというものである。

ポール・マッカートニー作曲術
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス

さて、クラシックにおける音楽理論の一つとして対位法というものがある。音楽の父ともいわれる大バッハは、音楽の歴史における分岐点の一つとなっている。というのもそれまでの音楽家は、この対位法というものを中心に学び実践してきたからだ。現代において主流とも言える和声法は、バッハ前後を起点にして開花した手法であるとされている。対位法は日本の音大においても傍流とされているようであるが、この対位法を学ぶことによって、メロディーラインに対するカウンターパート、つまりは効果的な対旋律を奏でることができるようになる。この手法は、現代のポップス音楽にも応用することが当然可能な技術である。

彦坂恭人氏の「コード&メロディで理解する 実践!やさしく学べるポピュラー対位法」は、禁則も多くて堅苦しいイメージのある対位法をよりポピュラー音楽に根ざした形で適用する術を示してくれる。すぐに読むことのできる本で、即実践する事ができる本。ハモリというのは厳格対位法ではないが、もっとも入門的手法として紹介されている。この知識を学ぶことによってベースラインをより煌びやかに、的確に動かせるようになることは間違いない。

より奥深いところまで学びたい場合、対位法の理論書も存在している。厳格対位法は禁則が多いことで有名である。それでも、この古典的音楽理論を学ぶことで、美しいメロディの響き合いのコツを学ぶことにもなるのである。基本を知ることで応用が可能になるというのは、まさにそれであってシューマンやショパンやドビュッシーさえも学んだという古典、ルイージケルビーニ氏著「対位法とフーガ講座」は対位法の基本を知る上で非常に有益である。また実際にそれを学んだ音楽家たちが、どのように対位法を実践したかを知るという形で学ぶには、ピストン氏著の「対位法 分析と学習」が為になるところである。

音楽の基礎知識。楽典。

ところで音楽知識であれば、オクターブ、ルート音と3度や5度、7thやテンションコード、白玉系やオタマジャクシ、四分音符や八分音符、4つ打ちや8ビートや16ビート、倍音、長調と短調(メジャーやマイナー)の違い、インターバルやモード、五度圏などなど音楽を学ぶに当たって有益な基礎知識というのも存在する。この辺は分かってしまえば特に難しい事もないのであるが、知らないとやたらと難しく感じてしまうものでもある。

また実践的な作曲をするにつれて、学びを深めるにつれて、いつの間にか解るようになってしまっている部分ではあったりする。初めに簡単な楽典の知識を得たり、行き詰まったらパラパラとめくる本として、藤巻浩氏の「聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド~」が有用。またはもっと詳細な知識を得たい場合には、音大受験生の必読書と言われている別名黄色の本などになってくるであろうか。

聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド~
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス

DTMやボカロPは、ガジェット弄りの延長線上。

DTMで必要な音楽機器。今ではソフトウェアとして精密にシュミレートされたシンセサイザーやシーケンサー、イコライザーやコンプレッサーなども全て元々はアナログ機器であった。その時代には、より技術や知識や先立つものが必要であった時代も、今は昔といったところであろうか。敷居は低くなった分、アナログ時代に感じられた機械いじりの楽しさというのは、より薄れているような気がするものである。

今でもドラムマシンやシンセサイザーなど、カメラ業界と同じように日本のハードウェアはデジタル化の時代に台頭し、世界の市場を席巻している。こと音楽機器についてもヤマハやローランド、コルグ、カシオ、アカイなどやはりその層はやたらと厚い。そうした中で名機と呼び声の高いシンセサイザーやドラムマシンは、やはり今でも魅力の大きいものであったりするところである。例えばヤオヤと愛称されているTR-808というドラムマシンは、ヒップホップをはじめとして音楽シーンを牽引し続けている存在でもある。ドゥーンと腹に響くような長引く重低音は、今日でも808ベースと呼称され、独自の圧倒的地位を築き上げている。

DTMは現在ソフトウェア上でのシュミレートされたプラグイン、インストゥルメントを操作するという事で十二分に活躍することができる。しかしアナログで操作するツマミやノブやスイッチを操作する感覚は、やはり何物にも変え難い魅力ある時間であったりするもの。そうして音作りしていく感覚というのは、作曲をもっとガジェット弄りに近い感覚として呼び起こしてくれるものである。このような感覚を持っていると、例えソフトウェア上で音作りを行なっている際であっても、その工程を楽しむことができるようになる気がしている。

そのように考えると、音楽的な楽しみ、機械弄り的な楽しみ、などなど作曲工程においても多くの楽しみに満ちた趣味であるということができる。また自分の好みの音を作り、さらに組み合わせて楽しむことが出来るというのは、知識だけではなく体感することを通して得られる喜び。その工程一つひとつが面白みであったりする。元来の人間的な欲求を満たす。ただそんな遊びとして、DTMを趣味とすることはただただ魅力的なものなのである。DTMやボカロPは、ガジェット弄りの延長線上。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
このコラムの筆者
ZINEえぬたな

"古典は常に新しい"をモットーとして、相続されるべき普遍的な「価値」を次世代へ継承。

個人で編集するZINEをブログ上で運営。「えぬたな」は一つ一つの記事を読み切りとして編集。自らの写真と文章で、ヒトの思いを伝え、世の中の良いモノ、残すべきコトを紹介。

ZINEえぬたなをフォローする
ビートメイクライフスタイル買って良かった
ZINEえぬたなをフォローする
ZINEえぬたな