ブログ形式であるZINEえぬたなは、新たな記事を次々に更新していくというスタイルではなく、一つ一つの記事を更新し続けていくという姿勢で運営しています。読み切り記事として、より質の高いコンテンツ作りを心掛け、一つの記事だけでより広範囲の事を伝えたいという思いを持って取り組んできました。またそこに映像表現としての動画コンテンツを追加する事で、活字と写真だけでは伝えきれなかった全体像も加え、同時にブイログスタイルの情報発信が出来ればと考えています。
こうした一つ一つのコンテンツは、文章や写真だけでなく、映像や音楽まで自己制作しています。写真は文章との相性が良く、一枚で大きく情報を伝えられる写真と細かいディティールを説明することの出来る文章でブログは完結します。同時に映像は音楽との相性が良く、雰囲気まで捉える事が出来る映像と感情まで伝える事が出来る音楽によってブイログを完結させていきます。
文章を書く楽しさは、幼い頃からの読書や作文などによって自ずと培われてきました。写真は趣味にしたいという思いから、社会人になってから始めた趣味です。映像は写真趣味と被る部分が多い領域ながら、音声や構成などでより勉強する領域が広く面白く学んでいます。音楽は特にコロナ禍になって、アウトドア趣味に加えてインドア趣味を獲得したいという思いから選択した分野です。いずれも好きなことを自己研鑽によって学んで、実践して、少しずつ獲得してようやく積み上げた「出来る」部分です。
文章は自分の思いや考えがある事が大前提で言葉が出てくるもので、感覚的にリズム感や音韻の美しさを大切にしてきました。それは音楽とも性質上とても似通っていて、メロディと共にリズムを重視する音楽形式に惹かれる素因になっているように思えます。写真も文章と同様に、自分の思いを他者に伝達する道具として考えています。その言葉が無くとも、何に感動したのか、何が好きなのか、何を伝えたいのか。という自己の内的な部分を象徴的に切り取ることが出来るという点に惹かれています。
サイトを制作するという行為も、趣味で約20年以上前から行っていました。編集するという作業も、趣味の範囲で行ってきました。このZINEは、まさに私の趣向を最大限に活かした。好きなことを集約したコンテンツなのです。それによって、私が不便に感じた部分を自分と同じように必要としている人々へ届ける事が出来れば幸いであると始めました。私の「好い」とするものを「好い」と思ってくれる人へ伝え、共有する事が出来れば、趣味人としての冥利に尽きます。
そんなZINEえぬたなでは、自らの写真と文章で、ヒトの思いを伝え、世の中の良いモノ、残すべきコトを紹介します。囲み記事を交えながら、誰しもが手にすることのできる遺産の相続を目指しています。またロゴマークへ込めた思い。それは、海や大地、太陽という時代を問わない普遍的な美しさを表現しました。「え」ぬたな、という名前の頭文字も取り入れました。次の時代までも継承されるべき価値を少しでも伝えられる事を本望としながらも、それをデザインへと託したものです。