Canonの超望遠ズームレンズ、EF100-400 F4.5-5.6L IS II USMは、2004年に発売されたⅠ型から進化する形で10年後の2014年に発売。フィルム時代から連綿と続く一眼レフ用EFレンズの系譜を背負い、最新の技術と性能を持ち合わせたズームレンズとして誕生した。実質的に純正EFマウントレンズのラインナップにおいて、Lレンズで最新にして最後の超望遠ズームレンズという事になる。合焦の早さや正確さも素晴らしく官能的。
このレンズが備えた高い性能やその使い勝手の良さは、既に数多の写真愛好家たちから素晴らしく高い評価を得ている。この部分において確実に所持する意義を見出すことが出来るのである。だからこそ今ここで記すべきは、ズーム全域において緻密さを保っていて、破綻のない優れた描写性能であるというよりは、その使い勝手のほうを特に重視しておきたいところである。
風景×動物を同時に捉えてしまえる真骨頂。
ズームレンズの素晴らしさは、当然ながらその利便性の高さにある。レンズといえば単焦点レンズが王道であり、ズームレンズは邪道であるというような考え方がある。しかしながら、このレンズにおいては、単焦点レンズと比べても何ら遜色のない比肩する程の性能を備えていて妥協がない。そうして、足を使った撮影においては背景の処理など問題になるシーンにおいても、画角をフレキシブルに変更する事が可能だというのは、利点でしかないのである。
このような利便性は、風景写真を撮影する際にも重要になる。緻密な画角調整がその場で素早く行えるだけでも風景写真にとっては恩恵がある。更には動きものと組み合わせた風景写真、例えば周囲の環境を含めた航空風景写真や動物風景写真というような場合には、その重要性の高まりは感涙に値する価値を持つものとなる。
単焦点レンズの面白さとは異なるズームレンズならではの存在意義は、確実に存在しているようである。時の流れと共に、動物そのものも動くという、常なる動きにこそ対応できるレンズ。そうしてレンズ交換の手間、一瞬目を放すという事すら儘ならない状況を確実に捉えるには、まさに最高の道具であるという事実がある。
EF100-400のⅡ型を手に入れてからというもの、その可能性の広がりを感じる事が多くなっている。これを持ち歩くことにより、多くの状況を難なく切り取ることが出来るという信頼感は凄まじい。
あるいは、Lレンズである筐体の強靭で丁寧な作りと防塵防滴性能によって、自然の中に身を浸らせることに何ら臆することも無く、ただただ撮影に没頭し集中する事が出来るようになっている。それらは写真趣味を、いや人生そのものを豊かにしてくれている実感を伴っている。
焦点距離×コスパが魅力。荷物の少ない望遠ズームレンズ。
単焦点の望遠レンズは、キヤノンEFのレンズ群においてはLレンズのみのラインナップ。必然的にクオリティは高水準であると同時に、価格帯や質量や大きさの程も超ド級であったりする。そこでズームレンズでありながら揺るぎのない高画質を提供してくれながら、望遠や超望遠という焦点距離に一歩足を踏み込む。そんな風に多くの写真愛好家の願いを受け止めてくれるLレンズが、この EF100-400 F4.5-5.6L IS II USMというレンズなのである。
風景写真や動物写真など、多くの状況を包括した撮影をしたい場合には、特にズームレンズの恩恵は大きいものである。シンクタンクフォト社のレトロスペクティブ30にならば、ボディ2機とLレンズ3つを余裕を保って収納できる。背負った際の外観としても、あまり威圧感のない佇まいが魅力。
望遠や超望遠域をカバーする焦点距離を持った単焦点レンズを幾つか揃えようとするならば、その荷物の重量たるや相当のものとなる。しかもそれを持ち運ぼうとする際には、気力も体力もある程度必要になることは間違いない。更にその数本のレンズは、きっと額面上の威圧感も大きい。
そのように考えていくと、このレンズの良さとして一台で何役もこなすことの出来るマルチな才能。それはもとより、それに付随する優れたコストパフォーマンスも魅力の一つとして兼ね備えている。幅広い写真愛好家が手にする一台として、あまりにも多くのものを与えてくれる神器のような機材だ。
またその使い勝手の良さには、EOSシステムであればフィルム一眼であろうとデジタル一眼であろうと同じEFレンズを用いることが出来ることも挙げられよう。この場合、撮影者の意図次第ではいつだってレンズを相互に付け替えるだけで良いのである。デジタル一眼レフの撮影システムに、フィルム一眼レフのボディのみ付け足すだけで、いつだってフィルム表現を手にすることが出来る。
手持ち撮影を容易にする、使い勝手の良さ。
それにEF100-400 F4.5-5.6L IS II USMの場合、レンズの質量1570gとこの手の超望遠域をカバーするLレンズとしては、優れて軽量であることも好ましい。EOS 5D Mark IVといった、堅牢性が担保されたボディと組み合わせても2370g。風景を手持ち撮影するような使い方においても、十二分に取り回しが容易な大きさと重さである。一般的に焦点距離が望遠域になればなるほど、振れに対して脆弱になる。ほんの少しの震えや振動が、写真に反映されてしまうもの。
しかし、このレンズなら手持ち撮影でも比較的制御可能。勿論シャッター速度に気を配る必要もあるが、それでもこの軽さなら400mmという引っ張り方をしても、手振れに大した恐れを抱くことも無いものである。更に旧型からすると大幅に改善された、4.0段分という手振れ補正機能ISの効き方も素晴らしい恩恵を授けてくれるものである。
しかも手振れ補正では、3つのモードを撮影状況に合わせて選択する事が出来る。モード1においては、通常の手振れ補正。モード2においては、流し撮りに適した手振れ補正。モード3においては、露光中のみ手振れ補正。というように、好みのモードを選択する事が出来る。こうした細やかな設定箇所は、撮影者の使い勝手の良さを更に高めてくれるもの。より手持ち撮影でのハードルを下げてくれるものである。
Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの作例
作例写真は、すべて動物写真で構成。風景と動物を絡めるシーンで、EF100−400Ⅱは最高の使い勝手を得ることが出来るレンズである。これを持ち歩きさえすれば、写真の撮れ高が確保されたようなもの。良き出会いへと導いてくれるという意味で、信頼に足る仲人というべき存在だ。
Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの使い方および外観
キヤノンの望遠Lレンズの特徴でもある白レンズ。ズームは従来の直進式ズームより変更が加えられ、回転式ズームとなっている。ズームリングを回すことで画角を変更する事が可能。回転角度は93度と丁度良い。意図に応じて止めやすく、緻密な構図の調整が容易である。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのワイド側は、比較的収まりが良い。ズームならではの利便性。全長193mm。
400mmのテレ側では、インナーズーム式ではない為に全長が伸びる。若干重心移動が起こる。
またズームリングの付け根、またはズームリングとピントリングの狭間に位置する「調整リング」を操作する事で、ピントリングの回りやすさを微調整できる。「スムーズ側⇔タイト側」に回転させることで、好みの使い勝手に適宜調整。このリングは撮影現場においても高頻度で使用してしまう程、その使い勝手に優れる。
レンズの付け根に位置する、4つのスイッチ。
撮影距離範囲を切り替えると、AF時に迷いが少なくなりタイムロスを減らすことが出来るようになる。また柵や草などの前ボケに反応しないような使用の際にも便利である。フォーカスモードスイッチは単純にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えられる。手振れ補正スイッチも同様にイメージスタビライザーをONにするかOFFにするかを選択。手振れ補正モード選択スイッチでは、手振れ補正をONにしている場合に、①通常IS、②流し撮りモード、③露光時のみIS、の3つの場合から選択できる。
三脚座は、簡単に取り外し可能。ダイヤルを回す。
ピント位置は距離目盛、赤外指標、距離指標などで確認できる。滑らかなフォーカスリングに連動し、こちらもスムーズに回転する。
三脚座は簡単に取り外しが可能で、レンズをカメラに装着したままでも取り外すことが出来る。独立構造をした三脚座で、手持ち撮影の利便性が向上する。また取り外しておけば、この部分が移動時や収納時に邪魔になることも無い。その際には、三脚座自体が無くならないように注意しておく必要があるが。
三脚座つまみ、ダイヤルを回転させることで着脱が可能になっている。取り付けの際は、しっかりと確認する必要がある。
着脱は簡単、しかし多少時間がかかる。このように外しておくことで、カメラバッグの中などで三脚座が嵩張らない。
フードを装着したまま、PLフィルター調整。ET-83D。
フードの仕様で利便性が高いのが、この開閉式操作窓。フードをレンズに装着したままで、円偏光フィルターの回転操作が可能。これまではフードの着脱が必要であったが、この仕様が初搭載された。注意点として、撮影中にフードの開閉部が開いたまま気づかずに撮影をしている事もある。フード装着時に窓が下向きになるように装着するなど工夫すると、無用な光が入りにくい。
フードを取り外す際には、爪部分を押し込みながら回転させることで離脱できる。この機構によって、自然にフードが落ちて紛失する可能性を減らすことが出来るのは嬉しい。紛失時には、フード単体も販売されているという安心感もある。
縦横の構図を、三脚に装着したままで変更可能。
三脚に装着したままで、横構図から縦構図などに変更する場合。画面切り替えロックつまみ、ダイヤルを回転させることで容易に構図を変更する事が可能。利便性が高く、三脚装着時にも自由度や機動性が高いまま運用できるのは、嬉しい仕様。
エクステンダーと組み合わせ、使い勝手を強化。
製品名 | EXTENDER EF1.4×III | EXTENDER EF2×III |
レンズ構成 | 3群7枚 | 5群9枚 |
最大径×長さ | φ72.0mm×27.2mm | φ72.0mm×52.7mm |
質量 | 約225g | 約325g |
生産国 | 日本製 | 日本製 |
純正エクステンダーを装着し、撮影する方法もオススメである。特にEXTENDER EF1.4×IIIは装着時でもデジタル一眼レフならEOS 7D Mark IIやEOS 5D Mark IVなど、フィルム一眼レフならEOS-1VなどもAFが効き、しかもIS機能までも発揮する事が出来る。このエクステンダー自体も防塵防滴仕様であるから、安心して天候や環境に左右されずに運用できる事も嬉しい点である。
エクステンダーは、純正であれば1.4倍と2倍の二種類を装着する事が出来る。焦点距離を伸ばすことが出来る事で、レンズの使い勝手の良さは更に強化される。更にキヤノンのAPS-Cセンサーサイズであれば、フルサイズ換算で1.6倍の焦点距離を得る事も可能である。
装着エクステンダー | EXTENDER EF1.4×III | EXTENDER EF2×III |
焦点距離 | 140-560mm(1.4倍) | 200-800mm(2倍) |
開放F値(ワイド端) | F6.3 | F9 |
開放F値(テレ端) | F8 | F11 |
最大撮影倍率 | 0.44倍 | 0.64倍 |
AF作動 | 〇 | × |
レビュー:写真の美学を、より体現するレンズ。
写真は眼前に広がる世界を切り取る行為。その美学的要素として、引き算と足し算がよくよく謳われている。つまるところ、引き算とは主役を明確にすること。足し算とは敢えて脇役を配置することで、より主役を引き立てることであると解釈できる。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、その焦点距離によって引き算しながら主役を明確に定める事が出来る。更にズームである事によって、そこからドレだけの説明的な要素を加えるかという風に足し算しながら、撮影者の意図を反映させる事を可能とする。そこに加わるのは、ズーム全域で高画質が得られるという特権である。まさに写真の持つ世界を「切り取る」という醍醐味により触れ、体現する事の出来るレンズなのである。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの特に優れたポイント
その利便性の高さは秀逸。描写力と防塵防滴性能を備えた超望遠域を広くカバーするズームレンズとして満足な製品だ。例えば、この焦点距離をカバーする単焦点レンズは、それぞれに替え難い魅力が備わっているが、大砲と呼ばれるようなものばかり。当然ながら、その重さや価格は共に巨大なるレンズである。
そのように考えると、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの一本持ち歩くだけで多くの撮影現場をカバーできる適応力は、計り知れない長所であるといえる。風景写真に用いるにしても、動きもの写真に用いるにしても、あらゆる現場で活躍できるアベレージヒッター。その比類なきコストパフォーマンスの高さを鑑みても、十二分に必要投資として計上する事が出来る素晴らしきレンズなのである。
風景写真においては、比較的諦めの対象とさえ見做される超望遠域の撮影。しかしながら、このレンズを持ち歩くことは画質に対する妥協などでは決してなく、それでいて撮りたいものを撮りたい画角まで引っ張ることが出来るという幸運に授かる。しかも、天候や場所を選ぶ必要のない信頼性も大きい。ある意味では心の保険、そして頼みの綱としてきっと価値ある存在となる。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの苦手とするところ
防塵防滴性能や堅牢性は、信頼性を高める要素であるけれども、それは即ち重さへと反映される。比較的持ち運びやすいレンズであるとはいえ、長時間の運用では多少なりとも体力が必要であることも否めない。ただし、持ち歩くレンズの数を考えて、立ち回りを洗練させるなど、運用の仕方次第では抜群の機動力を得る道具でもある。
また白レンズであることは、見た目にも良く所有欲を満たすポイントでもあるけれど、動物写真を撮る場合などにおいては視認性が高く、ある意味では警戒心を煽ってしまう配色であるという事も言える。時には注目の的となってしまう事もご愛嬌。
こうした部分に着目して、互いを補い合うようなレンズを導入するのも一興である。例えば、防塵防滴性は無いが比較的軽量で、カラーリングが黒色、無印レンズであっても名玉の呼び声も高いEF70-300mm F4-5.6 IS II USMと併用し、その状況に応じて適材適所運用する方法は特にオススメである。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの主な仕様、旧型との比較。
製品名 | EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM | 旧型EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM |
発売年 | 2014年 | 1998年 |
レンズ構成 | 16群21枚 | 14群17枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 8枚 |
最小絞り | 32-40 | 32-38 |
蛍石レンズ | 〇 | 〇 |
スーパーUDレンズ | 〇 | 〇 |
ASC | 〇 | × |
フッ素コート | 〇 | × |
ズーム方式 | 回転式ズーム | 直進式ズーム |
防塵・防滴構造 | 〇 | × |
手振れ補正IS | 4段分 | 約2段分 |
ISモード | 3種類 | 2種類 |
最短撮影距離 | 0.98m | 1.8m |
最大撮影倍率 | 0.31倍 | 0.20倍 |
フィルター径 | 77mm | 77mm |
最大径×長さ | Φ94×193mm | Φ92×189mm |
質量(三脚座有) | 約1640g | 約1530g |
生産国 | 日本製 | 日本製 |
コラム:動物風景写真の奥深さを探求する。
野生動物の営みは、日常生活を送っていると盲目的になってしまうところである。陽が登れば鳴き声を上げ、一斉に飛び立つ鳥たち。陽が暮れてくると顔を覗かせる野良猫たち。朝方ゴミを漁るカラスなど多くの場面で様々な動物たちと出会すもの。そうした人間と異なる生き物たちの生業に目を当ててみると、同じ地球上に住みながら、別世界を生きているような不思議な感覚を覚える事がある。
風景写真に興じていると、いつしかその環境に息づく動物たちにも興味を覚えるようになった。そうしているうちに、風景写真と動物写真が乖離するもので無いような気がしたものである。風景写真としてもある程度に完成した絵作りの中に、また動物たちの存在が映える。そんな面白い取り組みに興味を持つのは、自然な事のように思えた。
しかし言葉にすることと実践することは違うところである。そこでまずは相手を知るという手筈を整えることにしたのである。動物の生態を知るに際して、非常に有用な知識を与えてくれ、そして感銘を受けた本が2つある。一つは「日本動物大百科」であり、一つは「森の探偵」である。
日本動物大百科は、それぞれの動物たちの生態を知るにあたって特に重宝する。日本の動物たちに焦点を据え、どのような場所に生活しているか、また一日の行動範囲までも知る事ができる。そして森の探偵では、細かい気づきを得る事ができる。例えば、日中に人が多く行き交う道路は動物たちは嫌って近づかないという常識に反する部分。つまり、人が通りやすいところは動物たちにとっても歩きやすい場所であるという考察などを得る事ができる。
このように得た知識から、個人的に考察を深める事で動物たちとの出会いも多くなることと思われる。実際、以前からすると野生動物を見つけることが各段に容易になっている。これまで持っていた人間中心のものの見方から、動物がどのように食べ物を探し、子育てを行なっているか。それを知れば知るほど、風景と動物を同時に捉えることが、益々魅力的に感じるようになっている。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMならば、その厳しくも健やかな暮らしをあまり邪魔することなく切り取ることが出来る。そうした意味においても、このレンズは風景と動物を撮るにあたって、必需品となり得るものである。
ブログ:風景写真をスナップする愉しさ。
風景写真と言えば、切っても切り離せない存在なのが、三脚というもの。三脚を用いて低感度で撮影する風景写真は、まさに王道のやり方である。しかしながら手持ち撮影の良さは、迅速さである。常に移ろい行く光、光が指し示す主役たちとの出会い。そうした出会いを撮ろうとするならば、迅速さは武器になる。
撮りたい場所にいって撮りたいものを撮影する。きっとそれも楽しみの一つになり得る。それとは別に、自分だけが見つけられた最高の出会いをモノにできたときの喜びは感慨深いものである。最高の瞬間を切り取るときの喜びは、まさに何物にも変え難き価値を帯びるものである。
何がなんでも三脚を用いる方法とは異なり、十分な光をもって手持ち撮影を選択する。きっとそんな選択も有意義になる。風景をスナップする面白さと愉しさ。超望遠ズームレンズで撮影する動物風景写真は、そんな撮り方にもきっと向いている。
動物写真では、心理的距離を縮める必要あり。
ちなみに動物を撮影しようという場合、便利なのが双眼鏡。このギアは、まず観察をして相手の警戒感を解きほぐしてから、撮影という行為に入る。そんな風に時間は掛かっても後々、距離を縮めたり、自然な姿を長い時間撮影出来る可能性を齎してくれる。最初からおもむろに白き超望遠レンズを振り回せば、恐怖心を煽りかねなかったりする。
まずは、心理的距離を近づける為に観察から始めるほうが得策になる場合も多い。性能的なバランスが非常に良いニコンのスタンダード、8×30EⅡは自然観察で多く用いられるポロプリズム式双眼鏡。このような用い方では、特に便利なギアである。ちなみにこのモデルは、防水や防曇、防振性能を備えている訳ではない。そこで更にキヤノンユーザーにも嬉しいのが、これらの性能を備えたCanon 10×42 L IS WP。防塵防滴仕様で手振れ補正機能まで搭載された製品。
望遠レンズにぴったり。カメラストラップのスライド。
望遠レンズを装着し、普通のストラップで対応するとすれば、肩から襷掛けしたときにもレンズが横方向へ出っ張る。その為、場所によっては邪魔になることも出てくる。そんな際に、ピークデザインのスライドを用いると、レンズを下向きに持ち歩く事ができるようになる。
またスライドを用いれば、長さを自在に調整できる。その為、スナップ撮影を強力にサポートしてくれる。EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを用いたシステムでは、最高の使い勝手を演出。
カメラバッグ内が雑多にならず、非常に便利。ピークデザインのカメラストラップ、スライドのみを別のポケットに収納して持ち歩く。たったそれだけで、鞄の中に手を入れ、取り出しやすくなる。ストラップ同士が絡みあったりする心配もない。