Elgato Key Light Mini/エルガトキーライトミニ、パワフル照明レビュー。アプリ設定や使い方まで。

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Elgatoエルガト社はドイツ/ミュンヘンで創業したハードウェアメーカー。その一事業であったElgato Gamingが、2018年に同業他社であるアメリカのPC部品や周辺機器メーカーとして有名なCorsairコルセアに買収されて子会社となったことで、規模の経済を働かせている。それ以降、エルガトブランドを名乗るのはコルセア傘下の子会社のみとなり、Elgato SystemsはEve Systemsとなった。エルガト社は、これまでもコンテンツクリエイターやゲーマーに向けた製品を生み出し続けており、照明機器もその一環として手掛けられている。

Key Light Miniキーライトミニは、バッテリーは50%の明るさで4時間駆動、USB給電のバイパスバッテリーによる無制限駆動、2900-7000Kケルビンの色温度調整、明るさ最大800lmルーメンの無段階調整が可能なスペックとなっている。本体操作のみで色温度や明るさを変えられるだけでなく、スマホからもワイヤレスでの直感的な操作が可能。キーライトと謳われているだけの事はあり、主光源として十二分に活躍する最大光量を備える。携帯しやすく、何処でも使える小型軽量なエルガトKey Light Miniは、照明器具としての利便性が秀逸。

携帯便利な照明器具、エルガトKey Light Miniの使い方

いつでもどこでもスタジオ、キーライトミニ。

エルガトのキーライトミニの想定される役割

  • 撮影用の光源として
  • 家での間接照明として
  • アウトドアや車中泊での照明として
  • 作業や非常用の備えとして
最小ルーメンのKey Light Mini
最大ルーメンのKey Light Mini

エルガトのキーライトミニにおいては、家で普段使いの照明器具としても活躍しながら、撮影時の照明機材として容易に鞄の中に収納して持ち運ぶことが出来る。何時でも何処でもノマドにスタジオ化を実現する事が出来るというのが実に魅力的なギア。野外でポートレート、出張先のホテルなどで物撮りの撮影を行ったり、テレワークなどで用いるにも良し。また間接照明に用いるには最適な道具となる。

暗くても、直感的な操作感。

色温度や照度に関しては、実機のジョグホイール操作だけで変更する事が可能。また本体には電源ボタンとジョグホイールの2つだけが設置してあり、それだけで完結する機能の分かり易さも良い。なおかつ、アプリを用いたWi-Fi接続によるワイヤレスの遠隔操作は、自宅での普段使いでも非常に有用に機能。当然ながら撮影の際にはその利便性の良さは重宝するところである。色温度や照度の変更がワンタッチで行えるというお手軽さはシンプルに素晴らしい。

非常に便利な照明器具。

キーライトミニは最小ルーメンであっても、かなりの光量があり相当に眩しい。最大ルーメンであれば直視できない程。ぼんやりとあたりを照らす程度から部屋全体を明るく照らす程度まで幅広い使い道が可能。であるから撮影は勿論、ランタンのような使い方まで出来るのは魅力的。USB給電ではアプリ操作でバイパスバッテリーのスタジオモードに変換して、無制限に照射する事も可能になっている。ガレージ作業やテント、車中泊で使うというのも一興。各人に応じて多用途に使う事が出来る。

ポケットサイズのエルガトキーライトミニで実現する出張ロケ。

エルガトのキーライトミニなら、薄く携帯しやすい。

ポケットサイズである収納性や携帯性抜群のキーライトミニ。薄くて荷物が嵩張らない。ボトムスのポケットにしまえるという便利さは勿論、バッグにも簡単に収まる。いつでもどこでも持ち歩きながら、ふとした瞬間にその場所がすぐに撮影ロケ地となる。バッテリーの持ちも十分。単なる照明器具としての役割であれど、いつでもどこでも持ち歩けるというのは嬉しいところ。ちょっとした瞬間の写真や動画クオリティが向上するアイテム。

逆行の為、正面オレンジ光で照らす。

逆光で被写体のバッグを撮ろうとすると、シルエットとなり正面の顔が暗くなってしまう。環境光に合わせてオレンジっぽい色温度の光でバッグ正面を照らす。周囲と馴染むように光量を調整し、違和感なく撮影する事が出来た。この辺の塩梅は撮影者の感覚で好みに照らすと良いが、様々な場面で十二分に物撮りの品質を向上させることが出来る。しかも、キーライトミニならば何処でも持ち歩いている事が出来るというのもミソ。

ちなみにキーライトというネーミングにつき、基本技術でもある3点照明の主光源とも成り得る性能を持ち合わせていることが伺える。キーライトとフィルライトとバックライトを用いる3点照明を学ぶと、ライティングに関して様々な応用が可能になる。キーライトは名称の通りに基本的にはその他の照明よりも最も高い照度で用いるのが一般的。カギになる照明という訳である。

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被写体を美しく照らす、自然光に近い優れた高演色性。

優れた演色性。

植物育成ライトとしても用いる事が出来るフルスペクトル白色は、太陽光の自然な白さを再現するような白色。太陽光における白色は、基本的には虹色のような様々な色で構成されている。ニュートンが発見したようにプリズムを用いると太陽光から虹色が分光される。様々な波長の光、様々な色が混ざりあった状態が太陽光の白であることを発見したことは広く知られている。

ある意味では視覚が認識できる色彩は、そのような自然光に基づいて得られていると言える。それと同時に被写体本来の色彩は、自然光によって得られるとも言える。そのように優れて自然な光を演色するというフルスペクトル白色によって、自然で美しい色味を感じる事が出来るという訳である。

LEDにおいても太陽光のような自然な白を得るために、赤青緑のように色を混ぜあわせて白色を創り出し、その分布に応じて黄色っぽい、青色っぽい光となる。高水準で高演色性を備えたエルガトのキーライトミニは2900-7000Kの範囲で色温度を調整する事が出来る。植物が光合成できるようなフルスペクトル白色。被写体に自然かつ美しい光で照らしてくれることで、撮影での演出においても高いクオリティで色合いを調和することが出来るようになっている。

Elgato Key Light Miniの基本的な仕様と操作方法

  1. 2900-7000Kの色範囲での色温度変更
  2. 無段階調光可能な800ルーメンの出力
  3. 自然光に近い演色を実現するフルスペクトル白色(工業グレードOsram LED)
  4. 50%の明るさで4時間駆動可能な4000mAhバッテリー
  5. バイパスバッテリーで無制限駆動のスタジオモード

電源の入れ方。ボタンの長押し。

電源ボタン長押しでオン/オフ。

電源を入れる際には、電源ボタンを5秒程度長押しして立ち上げる。また逆に電源を落とす際にも長押しする。この為、鞄の中に入れておく際にも、誤作動しにくいギミック。物理ボタンは直感的で分かり易い。また工業デザインとしての美しさも兼ね備えたエルガトのキーライトミニ

本体のみで光量と色温度、変更のやり方。ジョグホイールをクリック。

ジョグホイール押し込み。

エルガトのキーライトミニにおいては、本体のみで光量と色温度を簡単に変更する事が出来る。そのやり方は、ジョグホイールをクリックするだけと至ってシンプル。ジョグホイールをクリックして押し込むと、ライトが強く1度点滅か2度点滅する。1度点滅の後には光量モード、2度点滅の後には色温度モードに切り替わっているという訳。

一度のみ点滅で、光量調整。
二度の点滅で、色温度調整。

その後はジョグホイールで直感的に操作が可能。ジョグホイールを上下することで、光量を調整したり色温度を操作する。ジョグホイールを-側にレバー操作すれば、光量低下、色温度低下(青っぽくなる)。+側に傾ければ、光量増加、色温度上昇(赤っぽくなる)。アプリを用いなくとも、分かり易い物理ボタン。この辺の操作が簡単にできる為、外出先の暗がりでも迷うことは無い。

アプリControl Centerを用いたワイヤレス操作のやり方。

アプリで簡単、点灯。
反応俊敏。消灯。

アプリを用いて電源操作や光量、色温度調整も可能。こちらの場合はワンタッチでよりスピーディな操作が可能になっている。その際のレスポンスも優れて俊敏。タイムラグを感じさせない操作感。このワイヤレス操作には、アプリを導入後にキーライトミニをWi-Fiに接続しリモートコントロールを行う。

照度・色温度のスライダーもワンタッチ。

アプリ内のスライダーに合わせて、リアルタイムに色温度や照度が変更されている様を見ているだけでも、ヌルヌル感があって気持ちが良い。極めて直感的、極めて利便性の高いエルガトキーライトミニ

アプリでのWi-Fi接続方法、初期設定。

購入直後にWi-Fi接続先が見つからない場合には、初期設定として小さな穴のリセットボタンを押し込む必要がある。この場合にSIMカードスロットを開けるピンがあると便利。

初期設定でリセットボタンを押す。

このような際に用いるピンは精密ドライバーセットと一緒になったものも販売されていたりする為、ワンセット持っておいても損はない。ちなみにキーライトミニで用いるアプリはエルガト公式のControl Centerという名称のもの。iphoneやAndroidのアプリストアで検索をかけて入手したい。ちなみに勿論無料でダウンロードできる。

アプリを用いて無限駆動。バイパスバッテリーと省エネモード。

USBコードで電源を接続する。その際には充電が出来るのは勿論であるが、アプリ側でバイパスバッテリーモードに切り替える事で、バッテリーを介さずに直接電源を供給する事が出来る。これによりバッテリー自体の耐用寿命が延びる他、長時間での使用においても本体が熱くなりすぎるのを防ぐことが出来る。また無制限の照明駆動を実現してくれる。

ちなみにアプリを用いる事で、省エネモードを用いる事が出来るようになる。そうすると電池残量が少なくなると自動的にWi-Fiをオフにして、ライトの明るさを低減してくれるというモードも搭載されている。省エネモードの場合には、どれほどのバッテリー残量でこの設定が発動されるかといった調整も可能になっている。

ただしWi-Fiが用いる事が出来ない環境であれば、ワイヤレス操作や機能の設定が出来なくなるという事も記しておきたい。その為、野外で用いる場合には予めWi-Fi環境でのアプリを用いた設定をしておく必要があるという訳である。

底面に1/4インチ三脚穴も設置。照明を固定する方法。

Ulanziカメラグリッパーと共に。

エルガトキーライトミニは本格的な照明器具として、十分に力を発揮できる性能を保持。同時に底面には三脚穴などが付属しており、より実用的。卓上三脚やクランプなどを利用して、様々な角度や照度で被写体や対象物を照らし出すことが出来る。ここでは一眼レフカメラやコンパクトカメラを保持できるような信頼性の高い製品を用いる事をお勧めする。

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このコラムの筆者
ZINEえぬたな

株式投資の経験を赤裸々に綴った「新NISAにゃん株式ブログ」を更新中。休日は自然や古い町並みを歩き、スナップや風景写真を撮ってます。

株初心者として新NISAで日本株式を中心に熱中。民藝や郷土玩具、縁起物も好きで、オリジナル張り子招き猫・NISAにゃんを作って株ライフ生活の成功を祈願。

その他に"古典は常に新しい"をモットーとして、決して流行に左右されない厳選したあらゆるジャンルにおける定番名品を徹底解説するレビューもしてます。

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