チャンピオンの赤タグ、赤単タグと呼称される「リバースウィーブ® トライブレンド テリーフリース」は、キングオブスウェットを代表するような逸品。ヘビーウェイトな12ozの肉厚生地が魅力的な米国製スウェットシャツであるが、そんな言わずも知れた赤タグの陰に隠れて目立たぬ存在として「9オンス テリーフリース」シリーズがある。しかしこの製品もまた、負けも劣らずの優れた逸品。
この9ozテリーフリースも同様に米国製が謳われており、チャンピオン拘りの品であることが伺える。1990年代に一世を風靡したと言われるクラシカルなスウェットシャツをベースとした製品で、赤タグと同様に裏起毛(テリーフリース)が採用されていることからとても保温性が高い。優れて暖かでありながらも軽量感があり、身体に重みを感じる事も無い程。着心地が良く、ちょどよい生地感は明らかに活動しやすい。一度着てしまうと、赤タグ同様に何度もリピートしたくなる逸品。
軽やかで、負担の少ないスウェットシャツ。9オンステリーフリース。

どうしても肉厚な生地感のスウェットシャツは、その重みを肌身で感じる事もあるものである。アウターとして、または寒さ凍える時期には最良の選択肢とも成り得る。赤タグであるからこその12オンスというヘビーデューティーさは、やはりそれ自体に魅力がある。ただ軽やかに着る事が出来るスウェットシャツには、幅広い季節感での用途が期待できる。また、疲労感も少ないというのがポイント。

クラシカルな薄手で軽量で重みを全く感じることが無い9オンスのスウェット。それであっても暖かさを十二分に感じる事が出来る。この場合の運用としては、フリースベストを上から羽織るといったミドルレイヤーを挟むスタイルも実に心地よい。また気候や室温などの変化に柔軟に対応できるというのも利点となる。寝巻にしても良いほどに柔軟性が高く、またデザインとしてもお洒落。チャンピオンを代表するような製品であることは間違いない。

ヘビーウェイトな衣類は、それだけで頼もしく上質感に優れる。ただし長い時間着ているとその重みを否応が無く感じ得るところ。その点、チャンピオン製品の中でも上質感のある生地感。それでいて長袖Tシャツを着ているかのような軽やかさと動き易さは特筆に値する。そうした意味においては、赤タグとも棲み分けの出来る差別化された製品。

薄手であるから、それこそTシャツと同じような感覚でボトムスにタックインするという方法も何気に好い。スポーツカジュアルでありつつもスマートな着こなしも出来る万能アイテム。

上に何かを着込む場合においても、全く嵩張ることも無い。また暖かく空気を含み、体温を逃さない裏起毛素材は、パタゴニアのクラシックレトロXベストのような機能的な衣服との相性も抜群に良い。更にこの上からGORE-TEXなどの防風素材のアウターを重ね着するとすれば、動き易さと暖かさを兼ね備えた真冬の装備として十分の役目を果たしてくれる。

ちなみにこの9オンステリーフリースのシリーズにおいては、チャンピオン特有のリバースウィーブの仕様ではない。それであるにも関わらず、洗濯を重ねても薄手で柔軟な生地感は肉厚生地の場合よりも縮みも少ないように感じられる。また同時に動きやすいというのも同様。このくらいの生地の厚みであれば、必ずしもリバースウィーブである必要もないと感じる程に着心地が良い。

メイドインUSAの9オンステリーフリースの場合には、特段赤タグや青タグのようなものは用いられておらず、一般的なトリコロールタグのスタイルが用いられている。裏起毛の生地感が非常に暖か、肌触りも滑らかで非常に気持ちが良い。