アシックスタイガー人気のゲルライト3/GEL-LYTE III OGレビュー。秀逸履き心地、ダサい訳なし黒コーデやサイズ感まで。

ASICS/Onitsuka

asicsアシックスのブランドであるアシックスタイガー。アシックスタイガーはパフォーマンスとライフスタイルの両立を志向したカジュアルブランドで、2015年に復刻された。アシックススポーツスタイルとも呼称されている。そのデザインは、1980年から90年代の平成レトロに傾倒。主力製品、GEL-LYTE IIIゲルライト3 OGの備えたスプリットタンは、この製品最大の特徴。見た目にも面白い機構であれど、その実用性ときたら想像を絶する履きやすさを実現する。

足の甲を両サイドから包み込む靴ベロタンがその履き心地を実現。従来のスニーカーと異なって、ベロを引っ張りながら履き込むという作業が必要ないという利便性を備えているのである。シューレース仕様でありながらも、スリップオンのような手間いらずな革新的な靴であるところがやたらと嬉しい。

ASICSスポーツスタイルの傑作スニーカー、GEL-LYTEⅢ。

アシックスタイガーの名品、ゲルライト3。

アシックススポーツスタイルの中でも主要な製品であるゲルライト3は、1990年に誕生。三ツ井滋之氏によって安全性と軽量性を高い水準で保ったランニングシューズとして開発。足の甲へ集中するという毛細血管への圧力を軽減、フィット感を保ちながらも着脱がし易いスニーカーとして追求された機能性は秀逸ながら、そのデザインも唯一無二の存在感を放っていた。

レトロフューチャーなディティール。

特に近年復刻されたゲルライト3ogに至っては、当時のデザイン性を保ったままに、現代の技術を以て更に機能性の追求が図られている。高い軽量性と緩衝性によって、靴という存在からさらに上位のものへと昇華しているような感覚。それでありながらレトロフューチャーな外観によって、ファッションアイテムとしても相性が良い。

特にディティールが際立ちながら良質な素材感を得る事が出来るオールブラックやオールホワイトのシューズなら、キレイめなファッションからストリート系に至るまで、多くのコーデと組み合わせる事が出来る。例えば、白T一枚にデニムというシンプルコーデの場合、足元を黒で引き締めるというのも非常に効果的。スニーカー特有の光沢感もあり、上質で高級感も伺える。

実用性高く、愛用のゲルライト3。

履きやすくて、スタイリングもし易い。滑りにくく、歩き易い。靴としての信頼感が高く、個人的に所持するスニーカーの中でもタイガーアリーと並んで最上の製品。これら実用性が確保された秀逸なシューズの存在によって、アシックスの信頼や好感が飛躍的に高まったところである。

スリッポンのような履き心地。GEL-LYTEⅢ、極まる実用美。

ファッションアイテムとして、大活躍。

さて、ゲルライト3において特筆できる点。それは足を入れる際に、スリップオンスリッポンシューズのように踵を無理に傷めることなくヌルッと挿入する事が出来るところ。通常のレースアップシューズにおいては、このような手放し運転でシュータンが奥にめくれこんだり、踵が潰れたりしてしまうがそんな心配が薄いのが非常に嬉しい。その佇まいは、まるでスニーカー然としていながら、このような利点を手にすることが出来るというのは革新的である。

またカラフルな配色が施されたスニーカーは、コーデにとってアクセントになったりする。同時にシンプルなカラーリングもトータルコーデにとっては一役買ったりする。この場合、シンプルであるが故によく見た時の質感は重要で、まるで彫刻のようにディティールが際立つ。特に外側部のメキシコオリンピックに合わせてアキレス腱保護とアッパー強度のために開発された、アシックス特有のアイコンでもあるメキシコライン現アシックスストライプがやたらと際立って気持ちが良い。

コーデが締まる、ブラック。

オールブラックのスニーカーは、何かと利便性が高い。このワンアイテムでコーデがやたらと引き締まる。スニーカーであっても、カジュアルでありながらも上品な佇まいが完成するような気がする。オールグレーなスニーカーと同じく、多くのコーデで活用する事が出来る使い勝手の良い配色である。

90年代を代表する名作スニーカー。特に好印象なアシックス。

履きやすさ、履き心地、共に抜群。

1990年代と言えば、名作スニーカーの宝庫。そんな中でもアシックスタイガーオニツカタイガーのスニーカー群は、ファッションとしてだけでなく靴としての本旨を一切妥協しないような姿勢が伺える。基本性能の高さについては、折り紙付きのハイテクスニーカー。

靴として、妥協なき歩き易さ。

ナイキエアマックスなども履きやすい靴として有名では在れど、それでもタイガーアリーゲルライト3などの履き心地に比べると、個人的な評価としては後者のアシックスのほうに好感度として軍配を上げたい。というのも日本人の足に合うスニーカーであるかという部分まで鑑みれば、やはり履き心地や疲れにくさという点において、これらのほうが一歩先んじているような印象を受けるからである。

ださいと対極。キレイ目からストリート、ファッションが映えるゲルライト3。

日本人の足に合う、究極のスニーカー。

切り替えのようなイメージでコーデを組んでみる。小さく無造作に501カラーデニムをロールアップした裾、足元はブーツのような、はたまたハイカットシューズのような雰囲気を漂わせる。自然な光沢感が天然皮革の上質感を伺わせる。自然光の下で履いたオールブラックのゲルライト3ogは、見た目の好感度が抜群だ。それに機能性を鑑みれば、圧倒的に歩きやすく疲れにくい。タウンユースであろうが、アスレチックなスタイルであろうが、多くの場面で活躍してくれることは想像に難くない。

大人びたストリート、カジュアル。

見た目にも爽やかでいて、存在感がありすぎるという事もない。上質な光沢感がコーデ全体を締めあげてくれる。概して主役を邪魔することは無いけれど、シンプルなコーデにあっては逆に主役を張る事も出来る。そんな絶妙な存在感を得る事が出来る単色スニーカー。それらで組み合わせる着こなしは、非常にお洒落で居て上品な佇まいを演出する事が出来る。大人びたストリート、カジュアルなコーデでも活躍すること間違いなし。

圧倒的に動き易く、疲れにくい。ゲルライト3。

機能性としては、靴としての本旨に忠実で足を保護し、行動を抑制しないという意味において、素晴らしい性能を誇っている。長らく歩いていても全くもって疲れ知らずで、足底に痛みを感じることも無い。それから手放しでも履けるという利点を鑑みるにつけ、旅行にとっても最高の井出達いでたちであると思える。日本家屋を往来するような観光、アスファルトの道路を歩き回っていたとしても何ら気持ちが億劫になることも無い。しかも時間を効率的にし、活動の幅を大いに広げてくれる。

休日の散策、ゲルライト3。

単純に歩き易く、履きやすいゲルライト3は何ら我慢することなく快適なスニーカーである。一切フラストレーションを溜めることなく、活動的な生活を支援してくれる。それと同時に、見た目にも優れたスニーカーはヘビーローテーション間違いない。休日の散策、風を感じながらただ歩くことに没頭する事が出来る。

ゲルライト3の着こなし、ブラック/黒色スニーカーのコーデ集。

このゲルライト3のように、モノトーンなどブラックを利用したコーデは勿論であるが、ちょっとした小物使いで黒色を取り入れるというのもコーデが締まる。人の目は明るい所にまず注目してしまう性質があり、黒はその対極にあるという事になる。しかし、このような暗色を丁寧に用いる事で、額縁のように主役を引き立てる事が出来る素晴らしい役回りを演じてくれる。分かりやすく区切ったり、あるいは引き締める。

快適でリラックスした、慰安旅行に。

ちなみに上記の撮影の際にもゲルライト3を履いている。履きやすく歩き易いという点から多くの場面でヘビーデューティに活躍。何処へ赴くのも問題がないという点からしても、写真趣味との相性も良い。使えば使うほど、優れて秀逸な製品であるように思えてくる。

アシックスタイガー/スポーツスタイルのGEL-LYTEⅢOGの外観。

アシックスタイガーGEL-LYTE ⅢOGのブラック

アシックスタイガーゲルライト3OG、その外観は未来的でありながらもどこか懐かしい。そんなデザインはオリジナルが誕生した90年代を彷彿とさせてくれる。未来志向でありながらもアンニュイな雰囲気の漂っていた当時の世相を何処か思わせる。しかしながら、当たり前のスニーカー然としていて好印象の安心感がある。

ゲルライト3OGのスプリットタンが生み出す、革新。

履き口のスプリットタンが特徴。

ゲルライト3に搭載され、それまでの常識を覆す意匠。それまでの靴ベロシュータンを革新的に変化させたスプリットタンは当然ながら特筆すべきであろう。履いていて甲への圧迫感が少なく、それでいて歩行時の疲労感を軽減してくれる。歩くという行為のみならず、走る事だって可能な良き塩梅の密着感は素晴らしい。それにも関わらず、手放しで脱ぎ履き出来るというのは十二分に欲張りなアイテムである。このように広い用途において、高い水準で使用者の快適性を満たしてくれる機能性を誇る。

かかと部分の刻印。

サイドにはアシックスらしく、アシックスストライプによる保護が施されている。かかと部分にも強度を高める保護が為されており、この部分には「GEL」の刻印。特にこのカラーリングであれば、本革と合皮がともに用いられており、その役割に応じて適宜配置されている。主たる目的として、タウンユースやアスレチックで用いる事を鑑みれば、見た目にも良質感が漂う光沢が上質な佇まいへと導いてくれる。そうしてファッション性を決して疎かにしないという意思を感じることの出来るスニーカーである。

インソールを取り外し可能。洗濯と交換に利便性。

インソールは、取り外し可能。

出来るだけ長く愛用したい。そんなときに嬉しいのが、インソールを取り外しできるという点である。靴を洗う際にも便利なのであるが、少しだけヘタってきたインソールを交換できるというのも嬉しい。また更に機能性の向上を目指して、高性能なインソールを挿入するというのも一興である。例えばニューバランスのRCP130で軽量性とグリップ力、RCP150の衝撃吸収性と踵の保護と反発力を求めるというアシックスとニューバランス、夢の競演にも期待できる。

軽量アウトソールのパターンとグリップ力。

岩場だろうと、問題なし。

ゲルライト3が備えたアウトソールのパターンとしては、通常晴れた日にアスファルトなどを歩いていても歩き易い。しかもたとえ岩場のような場所をあるいたとしても滑らず、それが問題になることも無い。靴全体としても軽量化されており、この点においても使い勝手の良い靴として無意識的に選択してしまう靴である。ただし濡れた石材などの上を歩く際には、多少滑ってしまう事もある。

石清水が湧き出る、古道を歩く。

さすがに、石清水いわしみずが流れるような岩場。このような状況下では当然であるともいえる。そこまで滑らぬという事柄を欲するならば、渓流登りで履くときのようなシューズが必要になるところであろう。またはもっとソールに厚みと重みが加わるというもの。普段必要とされ得る場面で、十二分に快適な歩行を実現してくれる。ただそれだけで良いのである。

スニーカー然とした、ソールのパターン。

グリップ力に関して、大抵の場合で足元に不安を覚えることも無い。ただしどんな靴であっても大方はそうなのであるが、濡れた岩場や濡れた石材を歩くとなると滑るというのは致し方ないところである。特に凹凸の少ないパターンで、都市空間でのランニングシューズがコンセプトなのであるから、寧ろ当然の事柄であろう。

ゲルライト3は、小さいサイズ感。ワンサイズアップが吉。

ゲルライト3は小さめのサイズ感。

アシックスやオニツカタイガーのサイズ感は基本的には、ワンサイズ以上小さ目であると考えた方が良い。このGEL-LYTE3の場合も同様に、通常のサイズ感からすれば大きめで購入するほうが無難である。例えば、メレルのジャングルモック2.0は26.5cm、ナイキのエアマックス95は27.5cm、オニツカタイガーのタイガーアリーは27.5cmで履いている。この場合、このゲルライト3というスニーカーも27.5cmで丁度良いサイズ感であるように思える。

タイガーアリーと同等のサイズ感。

特にスニーカーの場合は、丁度良いサイズか大きめのサイズ感であるほうが靴自体の形が崩れず、傍目から見てもスマートに履けていたりする。あまりにも大きすぎるというのは色々と支障があるけれど、紐靴であってフィット感も心地よいゲルライト3であるからこそ、多少の緩みがあっても特段問題にはならないというところでもある。

アシックススポーツスタイル、ゲルライト3/GEL-LYTEⅢOGレビュー。

1990年代のアシックス、傑作スニーカー。

ゲルライト3ならば、何処へだって行ける。靴として信頼ある製品であるからこそ。ファッション的でありながら、機能的である。たったそれだけの事で、いつだって今日の候補になる。足下の硬質な都会を歩き回り、時にふらりと気の利いたお店に入る。または足元が不安定な自然の中を散策、時に岩場に腰を下ろす。それが叶う靴がアシックスタイガーの名品スニーカー、GEL-LYTEⅢOGなのである。

キレイめ、シンプルなコーデ。

キレイめでシンプルなコーデであっても、十分に美しい素材感。スニーカーである事を忘れさせてくれる程に、革靴的な履きこなしが可能である。そうした点も光沢あるオールブラックは、多くの場面シーンで活躍する。革靴は革靴の美しさがあるが、それでも行く先が限定されてしまうという点については、休日の活動性を損なう。ふらりと予定も立てず、気持ちまでもリラックスして過ごす時間のことまで考えれば、上品なスニーカーはシューズクローゼットに忍ばせておいて損は無い。

アシックススポーツスタイルのゲルライト3が優れたところ

秀逸スニーカー、ゲルライト3。

ゲルライト3の優れたところは、紐靴でありながらスリッポンのように脱ぎ履きし易いところにもある。また奇抜な見た目であるように思えるが、従来のスニーカーと遜色ないくらいに周囲に対しても違和感なく履きこなすことが出来るというのも嬉しい。更にファッション的に言うと、スプリットタンの隙間から覗き見える靴下のカラーリングも大いに楽しめる。一見するところ近未来的でありながらもレトロ感も同時に味わうことが出来るデザインであるところも好ましい。

このコラムの筆者
ZINEえぬたな

株式投資の経験を赤裸々に綴った「新NISAにゃん株式ブログ」を更新中。休日は自然や古い町並みを歩き、スナップや風景写真を撮ってます。

株初心者として新NISAで日本株式を中心に熱中。民藝や郷土玩具、縁起物も好きで、オリジナル張り子招き猫・NISAにゃんを作って株ライフ生活の成功を祈願。

その他に"古典は常に新しい"をモットーとして、決して流行に左右されない厳選したあらゆるジャンルにおける定番名品を徹底解説するレビューもしてます。

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