旅行やポートレート!解像度抜群Canon/キヤノンEF24-70mm F4L IS USM、使い方と作例レビュー。

Canon EFマウント

キヤノンの一眼レフ時代、2012年とEFマウントの最後期に発売されたレンズ群の中にあって、EF24-70mm F4L IS USMは標準レンズとして実に万能な活躍が約束されたものであった。ISが搭載され、マクロ撮影までも可能である事から、風景写真は勿論の事、ポートレートやマクロ撮影など贅沢にも多くの状況をストライクゾーンに収めてしまう交換式レンズ。

その為、レンズ愛好家から写真撮影初心者まで幅広く愛用することが叶う実に秀逸なレンズ。現代においても旅行やポートレートといった場面において、このレンズ一本持ち歩いていれば、多くの出会いを瞬時に切り取ることが出来る。全長93mm、質量600gの小型軽量設計で手に馴染み取り回しやすいのも特徴。またLレンズらしい描写力と防塵防滴性能まで兼ね備え、気負う事なく多彩な表現が可能な逸品。

マルチに活躍する非凡な才能。コスパ最強のLレンズ。

開放でも優れた解像、非凡な才能。

キヤノンからEOS Rというミラーレス一眼が初めて発売されたのが2018年末。この時、1987年から始まる長い歴史を背負ってきたEFマウントからRFマウントへと事実上移行しその歴史に幕を閉じた。2012年に誕生したEF24-70 F4L IS USMは、ある意味では成熟し切ったマウントで発表された正統派Lレンズであるとも言える。

標準ズームは、旅に最適。

フルサイズ一眼レフのキットレンズとしても活躍。フルサイズ機の画質を堪能するにあたり、その相応しい光学性能を持ち合わせた標準レンズとしても抱き合わせて販売されていた。例えば、倍率色収差の発生を抑制するUDレンズが2枚、特にズーム時に発生しやすい諸収差を良好に補正する非球面レンズが2枚搭載されている。

ズーム全域、素晴らしい高解像。

これにより公式にも「ズーム全域・画面全域で高解像・高コントラストの高画質を実現。」と謳われている。このレンズの評価は、他を圧倒するような超越した光学性能であるというよりは、あらゆるシーンを切り取る上でも万全で及第点が狙えるという点に集中しているように思える。つまり、素晴らしく安定感のある描写性能を保持する優等生レンズなのである。

あらゆる場所で、心強いレンズ。

それにも関わらず、小型で軽量であるから、取り回しやすさは抜群。長い時間カメラに装着して持ち歩いても、特段違和感なく撮影に集中し続けることができる。またそうした特徴は収納性も良く、旅行やハイキングでは十二分に活躍してくれる万能なレンズ。そして堅牢性を備えながら、何処へでも持ち歩く事ができる防塵防滴仕様であることも、心の保険として有難い。

風景の魅力を引き出す。EF24-70mm F4L、標準レンズの世界。

感性を引き出す、豊かなコントラストと描写力。

風景写真の王道といえば、「アイレベルの標準域で、尚且つパンフォーカス」であると言われている。アイレベルというのは目線の高さを意味し、人間の視野角と同等とされる50mm付近の焦点距離、そして絞り込み画面全てにピントがあっているような絵。それが風景写真に多く使われている手法でもある。そういう意味においても、このEF24-70mm F4L IS USMというスペックには何ら不足がない。

風景写真を撮る道具。EF24-70mm F4L IS USM。

稲妻の撮影ではシャッター速度も重要であるから、スローシャッターにしつつ、風景写真として絞りも全体にピントが合うように配慮した。この場合にはカメラ自体の露出をマニュアルで撮影。更に三脚を用いながらも、レンズ側もマニュアルフォーカスにもしている。このようにAFとMFを切り替えて撮影してみるのも風景写真の場合には便利であったりする。このレンズの場合も当然スイッチ一つで切り替え可能。

広角を活かしつつ説明的に。

また24mmという広角域は風景写真において、その場の臨場感や被写体の迫力を得るにも使いやすい画角。この画角を駆使することで、比較的多くの情報量を取り込むことができる。同時に説明的すぎない丁度の良さを得る事ができる。得られた感動表現をできる限りそのままの形で、歪曲しすぎずに撮影できるというのもこのレンズの特徴である。

優れた機動性と使い勝手。

また絞り込んだ際でも手持ち撮影を補強するイメージスタビライザーが搭載。これによって約4.0段分の手ぶれ補正が実現している。風景写真においては解像感なども重視されている為、シャッター速度や手ぶれなどにも神経質になる必要が生まれる。それでも手持ち撮影を強化してくれる機能が備わっている事で、風景写真においても機動性が向上し、撮影チャンスを見逃し難いレンズである。

ポートレート写真の魅力を高める。標準ズームの使い勝手。

ある時は寄る。EF24-70 F4L IS USM。

またポートレート写真においては、ボケも表現の一つとなったり、はたまたパンフォーカスを用いたりする。またある時には寄り、またある時には引く。そうすることで主役を明確化したり、説明を捨象する。また反対に主役を曖昧にしたり、説明的にする。表現者一人一人の感覚により、多くの表現を楽しみたい。

ある時は引く。EF24-70mm F4L IS USM。

そんな時にもEF24-70 F4L IS USMであれば、その事柄に応じてあらゆる表現を幅広く可能にしてくれる。勿論、明るさやボケ量という意味においては、これ以上に開放F値が小さなレンズもあれど、とはいえその表現力は必要にして十二分。ポートレートにおいてもあらゆるシーンで活躍すること間違いない。ボケに関しても、円形絞り採用により滑らかなボケ味。特に後ボケが気持ちがよく綺麗で使いやすい。

いろんな表現を楽しむ、EF24-70 F4L IS USM。

しかも、70mmという望遠側を用いれば、そのボケ量も比較的大きくなるところ。その使い勝手の良さから、十分に浮かび上がるような描写が得られる。またポートレートであっても、環境を重視すればパンフォーカスが表現手法に用いられても良い。説明的であったり、抽象的であったり、あらゆる表現が一本のレンズで可能であるという頼もしさも偉大。

ポートレートもお手のもの。ボケ味滑らかレンズ。

開放を楽しんで用いたり、絞って風景と組み合わせるのも一興。さまざまに多彩な表現を楽しむ事ができるのも、このレンズの魅力の一つ。その際の表現方法も一辺倒にならず、色々な方法を楽しんでみたいレンズである。家族やペットの写真を始めとして、あらゆるシーンを切り取るに最適な画角を持ち合わせたレンズ。肩に力を入れず、日頃の記録として用い、そして記憶に留めておきたくなる。

アドベンチャー、旅行のパートナー。EF24-70 F4L IS USM。

雨ふる旅路とEF24-70mm F4L IS USM。

さまざまな状況を幅広く抑えることが出来るEF24-70 F4L IS USMの守備範囲の広さは偉大。何故ならたった一本持ち歩けば、大抵の事柄を写し取ることが出来る実力を備えているからである。カメラバッグにこのレンズを装着したカメラを一台入れておくだけで、安心感がある。いつ何時も安定した描写力。そして安定した動作を保証してくれる。

旅先の雨にも、狼狽えず。

その広範な焦点距離のみならず、このレンズが備えたる防塵防滴構造によって、急な荒天や砂埃などで安心した撮影行が可能になる。ハイキングやキャンプなどのみならず、旅行といった場面においても、優れて信頼感のある撮影道具として機能する事は間違いない。たったそれだけの事であっても、目的の行為そのものに集中し、また撮影に没頭することができる。それは大きな利点となり得る。

テーブルフォトでも活躍。

小ぶりで収納しやすいというだけでも活動的な環境下で用いる道具としては最適。それだけでなく、重ければ重い機材であるほどに長時間持ち歩くという行為だけで疲労感が増し、身体への負担になってくる。そうするとカメラを取り出して撮影するという行為すら億劫になり、更に時間が経てば経つほどに撮影に対するハードルが次第に上がるというもの。

冒険に赴く、EF24-70 F4L IS USMと共に。

しかしながら、EF24-70mm F4L IS USMならば、そんな苦労をする必要も無くなる。画質や堅牢性を一切妥協する事なく、それでいて使い勝手が良い。軽ければ軽いほどよいという考え方もあるが、それでも写真趣味を疎かにしたくもない。そんな風な心持ちであるならば、そのような二律背反した命題に高水準で両立してくれるレンズ。アクティビティや旅行に持っていくに最適な道具である事は間違いない。

旅に一本、素晴らしきお供。

ちなみにカメラ趣味とハイク、街歩きなどは非常に相性が良い。そんなアクティビティと組み合わせると良き出会いとのシナジー効果を得られるところであるが、カメラとレンズの運搬法については中々に頭を悩ます問題である。軽登山であっても、行動食や飲料、雨具やヘッドライト、ビバーク装備などカメラ以外の荷物も持ち運ばなくてはならない。

ノースフェイスのエクスプローラーカメラバッグに収納。

そんな時、保護性と機能性を両立したノースフェイスのエクスプローラーカメラバッグなど便利なギアがあれば、心強いところ。一眼レフカメラやミラーレス一眼とEF24-70 F4L IS USMの組み合わせであれば、すんなりとすっぽり収まるところも嬉しい。各々のスタイルに合った機材や装備など千差万別なれど、バックパッキングは兎に角重要になる。

EF24-70mm F4L、撮影テクニックとマクロなど便利な機能。

ガマガエルをマクロ撮影。

何気にEF24-70mm F4L IS USMの特徴として優れた点を挙げる。まずはスイッチ一つでマクロ撮影までも可能になるという点、そして手持ちでの気楽なマクロ撮影を可能にしてしまうイメージスタビライザーが搭載されている点、更には高速オートフォーカスを実現するUSMが搭載されている点である。これらが相俟って、このレンズが備えた光学性能を十二分に発揮出来る土壌が形成されている。

特に暗がりでのマクロ撮影は被写体ブレや手ブレが共に問題になる場面。三脚を用いれば問題ないところであるが、常に持ち歩くわけにはいかなかったり、撮影までの速度を要求されることがあったりする。そんな時にも慌てず騒がず、すぐに撮影を開始できるのがこのレンズの特筆すべき点であろう。そうすると大いにチャンスとの出会いをモノにできる場面が自ずと出てくるというもの。

機材を厳選し持ち歩かねばならないとき、マクロ域までもカバーできるレンズであるというのは、その利便性たるや頗る有難い。ただの一本をカメラに装着して持ち歩くだけで、あらゆるシーンに対応できる。特大のホームランを打てるというよりも、アベレージヒッターである。そんなレンズであればこそ、いつでもどこでも持ち歩いていたくなる。

優れた汎用性と解像度、持っていくならこれ一本。EF24-70mm F4L IS USM。

広角から中望遠までカバー。

守備範囲の広さ。撮れ高の堅実さ。そうした優れた安定感を求めるなら、EF24-70mm F4L IS USMは間違いなく頼れる撮影パートナーとなるに違いない。一本備えておくだけで、めっぽうチャンスに強く、あらゆるシーンを切り取る事ができる。しかもLレンズに相応しい画質、そして堅牢性を備える。それにも関わらず、近年の中古市場での価格は実にお手頃で買い求め易い。

美しく切り取る、優れた描写力。

ズーム全域で解像度があり、中央部の画質は特に優れ、また周辺部に至るまで美しい描写を保っている。F8程度まで絞れば、非常に解像感に優れるレンズ。ただしF値の変更によって、球面収差によるピント位置がズレるというフォーカスシフトが見られる。この場合、厳密にピント面を合わせたい場合には、ライブビュー撮影で拡大させながら撮影するか、MFを用いてしっかりとピント位置を修正させたい。

キヤノンEF24-70mm F4L IS USMの作例

Canon EF24-70mm F4L IS USMの仕様と使い方ガイド。

Canon EF24-70mm F4L IS USM

筐体は黒く、赤鉢巻仕様。金属特有の剛性感も感じる事が出来るレンズ。Lレンズらしく高級感を感じながらも、プラスティックによる軽量化も図られており、実用性を備えた佇まいをしている。保護フィルターを装着する事で、防塵防滴構造がより堅固な物となる。

発売年月2012年12月
レンズ構成(群)12
レンズ構成(枚)15
絞り羽根枚数9(円形絞り)
最小絞り22
最短撮影距離0.38m
最大撮影倍率0.21倍
フィルター径77mm
最大径×全長83.4mm×93mm
質量600g
スペック表

EF24-70mm F4L IS USMの主なスペックは上記の通り。Lレンズの中でもズームとしては比較的小型で軽量な部類。全長もそれほど大きくなく、カメラに装着しても取り回し易い。カメラバッグへの収納も比較的し易いものの、単焦点の小型レンズなどと比べると多少重さと大きさは感じるところ。

広角端24mm、望遠端70mmのズーム操作。

広角端24mm

後玉側のズームリングを回転させて焦点距離を変更する。24mm~70mmのズーム域は非常に使い勝手が良い。またズームリングを回すと筐体の全長が伸び縮みする。

望遠端70mm

望遠端においては、上記のように筐体が伸びる。最短撮影距離0.2mで必要十分に寄ることが出来る。ズームリングにはラバーにスリットが入っており、慎重でシビアな操作も可能。スムーズに回転する事が出来る。

MF操作における合焦。ピント合わせ。

ピントリングを操作。

ピントは前玉側のリングで操作する。シビアなピント調整におけるフルタイムマニュアルや動画でのピント送りなどでも操作しやすいピントリングの滑らかさ。ズームリングと同様にラバーに細かなスリットが入っており、よりシビアなMF操作も気兼ねなく行うことが出来る。

イメージスタビライザーON/OFF、AF/MF切り替え。

筐体横の切り替えスイッチ。

カメラ上部から見て、レンズの筐体左側に設置されたIS用ON/OFFスイッチとAF/MF切り替えスイッチ。三脚を用いる際にはISを切り、また動画撮影などではMF操作に切り替えたり、必要で意外に用いる機会もあるスイッチ。分かり易い位置関係と操作しやすく直感的なスイッチ。それにも関わらず、レンズ収納時においても勝手にスイッチ操作がされる心配も無い。

キヤノン
このコラムの筆者
ZINEえぬたな

株式投資の経験を赤裸々に綴った「新NISAにゃん株式ブログ」を更新中。休日は自然や古い町並みを歩き、スナップや風景写真を撮ってます。

株初心者として新NISAで日本株式を中心に熱中。民藝や郷土玩具、縁起物も好きで、オリジナル張り子招き猫・NISAにゃんを作って株ライフ生活の成功を祈願。

その他に"古典は常に新しい"をモットーとして、決して流行に左右されない厳選したあらゆるジャンルにおける定番名品を徹底解説するレビューもしてます。

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