GRAMICCIは米国の著名なロッククライマー、マイク・グラハム氏が立ち上げたアウトドアアパレルブランド。ヨセミテを中心に世界を股にかけて活躍していた彼が、1982年に製造販売を始めたアウトドアパンツは一世を風靡。今では当たり前となったアウトドアパンツの見本的なデザインとして、人々から認知される事となった。
股にマチを配する事で動きを制約しない「ガゼットクロッチ」、片手で簡単にベルトの調整ができる「ウェビングベルト」、これらはグラミチパンツの特徴であって象徴でもある。中でもNNパンツは、現代的なライフスタイルに合わせて細身シルエットでありながら、従来の動きやすさも確保された逸品。履きやすさ、動きやすさは勿論、オシャレさ、カッコよさも兼ね備えた至高のパンツ。
グラミチのニューナローパンツで、休日探検家になろう。
グラミチのNNパンツは、動き易くて歩き易い。しかもタウンユースやアウトドアを問わずして、様々な場面で周囲に馴染んでくれる。そうして違和感を与えないという素晴らしさ。柔らかな生地感で履き心地も良く、ワードローブに一着備えておくだけで、休日の定番としても何かと重宝するアイテム。平日には近所のスーパーやコンビニなど、リラックスモードで繰り出す際にも利便性は高い。
180度の自然な開脚を可能とするガゼットクロッチ、生地にはストレッチツイル素材が使用されている。それによって普段の動きやすさは勿論のこと、膝を折ってしゃがみ込むようなシーンでも難は無い。タウンユースにアウトドアに、凡ゆる場所で用いる事ができる機能性とファッション性を両立させたNNパンツ。その使い勝手の良さ足るや計り知れないものがある。
NNパンツは活動的な場面だけでなく、リラックスして過ごす場合においても履き心地に優れている。その為、普段着として最善策となり得る衣服である。時に街や山林に出かけて散歩をし、時に家や喫茶店などで寛ぐ。概して生地の上質感もあり、見た目にアウトドア然とし過ぎていない。そうして敵地という概念を失わせ、どんな状況でさえ心地良く馴染む事のできるパンツなのである。
このような状況を鑑みると、写真趣味にとっても最善策となり得る。見た目にも場所を選ばず、それでいて立ったり座ったりという動きへの優れた追従性は重宝する。画角を考える際に、足を動かしたり、体勢を変化させたりするのにも丁度良く。ガシガシと町中や山林を駆け回る際にも丁度良い。これだけの好条件が揃っていて、NNパンツを履かないという選択肢は無いというものである。
ある時は上品な佇まい、ある時は無骨な佇まい。そうしてある程度、その場所や状況に応じた着こなしに対応できる。履き心地に関しては柔らかなスウェットパンツを履いている様な。それでいて見た目は上質なウールパンツやチノパンを履いている様な。そんな風にして、なんとも万能な衣服なのである。
評判高いNNパンツ、ダサいとおさらばアウトドアコーデ。
現代的な細身のテーパード、股上を浅くし、ヒップ周りをスッキリとさせたデザインは優れて好印象。従来のグラミチパンツにおけるシルエットからすると、腰回りのモッタリ感や弛みの軽減が為されている。それはまるでリーバイス511のように新時代に合わせた解釈の結果として生み出された、同様の実用的な美しさを保持するものだ。
更に昨今のアウトドア用のボトムス、クライミングパンツといえば化学繊維が主に使用されている事が多いものである。本格的に山で使用するという機能性を重視すると、速乾性や保温性の観点から鑑みるに、その方が無難に思える。しかし、ちょっとしたアウトドアを含む、多様なフィールドで使用出来る普段着として考えてみると、グラミチの持つ綿に化繊が織り込まれるというクラシカルな素材感が却って好い。
かつてロッククライミングで使用する事を目的として開発されたグラミチ製品の生誕物語は、頑強で酷使に耐えうる衣服としての下地となっている。それでいながら見た目は、一般的なアウトドアパンツ然とし過ぎておらず、お洒落に上質感を湛えている。オールシーズン使用する事も可能で、更に活躍の場も広いという多才さは嬉しいところだ。そうして素敵な出会いへと導かれ、日々是好日を実現してくれるパンツなのである。
原点でもあるGショーツの誕生当時、クライミング界における革命児となったグラミチ。その作りは現代において、多くのアウトドアボトムスの青写真となり、更にはスタンダードなアイテムとして君臨する。だからこそ、ワードローブに加えるべき逸品として常に選択肢に入る。特にタウンユースも想定された新定番のNNパンツならば、普段のコーデにも取り入れやすい。
なんといっても快適な普段着であるというのは、ファッションにとっては病み付きになるような条件。近場に繰り出す際にも、アクティブに出かける際にも、あらゆる条件下で用いる事が出来る。着替えの際にそれが目に入ると無意識の下、いつの間にか手に取ってしまうような魅惑的な製品なのである。
NNパンツのサイズ感。裾上げ不要のジャストカット。
サイズ感としては身長約170cm、体重約60kgならば、Sサイズで丁度良く着用する事が出来る。ちなみにNNパンツには、枝分かれしたいくつかのモデルがあるが、着用しているのはジャストカットというもの。この場合、通常モデルよりも7cm裾を短く設定、くるぶし丈で靴への接触も少ない。また履いているスニーカーのディティールを邪魔しないところも嬉しい。
くるぶし丈であるから、裾の煩わしさは一切ない。ただし膝を曲げた際には、多少つんつるてんで靴下や素肌が見える事もある。ただしこの丈である事によって、確保された動き易さの方が好印象である。巨岩へ上る際にも開脚を一切邪魔することなく、そうした事実によっても実用的クライミングパンツが起源であることをヒシヒシと感じる。またたとえ通販で購入したとしても、裾上げ入らずですぐに履きこなすことが出来るのもジャストカットの嬉しい点。
タウンユース、旅に持って行く一本として。NNパンツという選択。
旅行ともなれば、なるべく荷物を最小限にしたいものである。衣服が乾きやすく、軽やかで動き易く、お洒落である。それらを全て兼ね備えたグラミチのNNパンツならば、旅に持って行く一本として間違いなく活躍が期待できる。街中であろうが、自然であろうが、多くの場所へ赴くことが出来る。その為、予定は未定。今日の気分や天候を鑑みて、行く先を考えるというのも面白い。そうして、そんな我儘を可能としてくれる衣服は、あらかた最良の友に成り得るのである。
時折腰かけて、地図と格闘する事もあるであろうし、小休憩することもある。そんな時でも突っかかりが無く難もない。細身のシルエットからは想像できるべくもなく、ストレッチが効いているため、運動性に優れている。しかも着心地が良いともなれば、当然にNNパンツが一本ある事で広がる行動というのもあるはずである。
それにカジュアルな通常の綿パンと比して、発汗や雨水などで多少濡れてしまっても、絞って干しておけば相当に早く乾く性能。旅においては、衣服選びの重要なテーマと成り得るが、その点に関しても比較的優れている事も嬉しい。街を歩き、店に入るというカジュアルなシーンでも違和感の無い見た目、それに汚れても直ぐに洗えば良いという安心感は、やはり旅に持って行く一本として最良の選択と成り得るのである。
グラミチNNパンツの特徴と概観。ウェザーとの違い。
Point 01. ガゼットクロッチ
股部分に切り替え、180度の自然な開脚を実現するガゼットクロッチ。立ったり座ったりといった動作にも難なく対応できる。カジュアルウェアとしても、最高の動き易さと履き心地を実現してくれる。
Point 02. ウェビングベルト
片手でベルトの調整が可能で、スムーズな着脱を実現するベルト。引張強度、耐久性にも優れる。ウェビングベルトを垂らしたスタイルは、グラミチらしい。ベルトループも備わっており、スッキリと腰周りに収納させる事も出来る。
Point 03. ベルトのループ
グラミチパンツ独特の機能。チョークバッグをカラビナで吊り下げる事が出来るベルトのループ。腰部に吊り下げる事が出来るため邪魔になりにくく利便性は高い。小さなカメラケースやスマホケースを装備するというのも好い。
Point 04. ジッパーフライ
実はオリジナルなグラミチショーツには、フロントの開口部は無い。しかし現代的なライフスタイルに合わせた新定番、NNパンツにはジッパーフライが備わっている。YKK製のジッパーは信頼性も高く、通常のボトムスとして使用できるのは嬉しい。
Point 05. ベルクロ付きバックポケット
バックポケットの開口部にはベルクロが備わっており、収納物が簡単に落ちるのを防いでくれる。またボタンでは無い為、片手で開閉できる操作性が備わっている。
Point 06. ランニングマン
ウェビングベルトの先端やバックルに、ブランドのアイコンであるランニングマン。アウトドアへの情熱が込められているという、そのシンボルマークが記されている。
NN-PANTS JUST CUT/HEATHER CHARCOAL
ヘザーチャコールの持つ風合いには、やたらとコットンツイルならではの上質感と肌触りの良さがある。美しくアウトドアパンツである事を感じさせない上品な佇まいが好印象。厚すぎず、薄すぎず、オールシーズンを通して履くことが出来る。そんな万能の一本。ジャストカットをきちんと穿くと、くるぶしより上ほどになる。運動時の動き易さや引っかかりにくさなどを考えると好都合なサイズ感。
WEATHERウェザーNN-PANTS JUST CUT/DEEP OLIVE
ストレッチウェザーは春夏ピッタリの薄手の生地感で、風が吹けば多少通り抜けてきた空気を感じる事が出来る。軽くパリッとした肌触りも好印象。勿論、動き易さは抜群である。さらっとした生地感や肌触りは、春夏と暖かなシーズンを通して履くことが出来る最適な一本となりうる。イージーパンツならではのベルトの無い履き心地、ゴムによるフィット感の追従、そうした事柄がイチイチ汗ばむ季節にピッタリの軽やかさ。TシャツとNNパンツという着こなしなんてのも実に好い。
レビュー:NNパンツをワードローブに、休日定番の制服として。
カジュアルでいながら動きやすく、タフでヘビーデューティに用いる事の出来る。動き易く、それでいて場の雰囲気にも馴染む。そんなボトムスがあれば、直ぐにでも衣装箪笥行き間違いなしである。リーバイス511などと同様にグラミチNNパンツは、実用とファッションを兼ね備えた、多くの場面で重宝するアイテムとして存在してくれる。
中でもNNパンツのヘザーチャコールやヘザーグレーという色は、特に上品さや上質さが際立っているように思える。現代的なライフスタイルにもピッタリな着こなしが可能。スッキリとしていて細身でキレイめなデザインは、街に出掛けるのも良し。更には180度の開脚までも可能とするガゼットクロッチは、より活動的な休日の過ごし方も支持してくれる。このような万能なアイテムは一本持っているだけでも十二分の活躍が期待できる。
このように鑑みれば、休日の制服として複数買いして、それを使い回しても良い。選ぶ手間、考える手間を省きながらも、おしゃれで機能的なギアとしてNNパンツを用いる。その履き心地は抜群なのだ。ただ活動的に過ごすだけでなく、読書や趣味に浸り、もっと快適な生活を過ごすというのも好い。気ままでありながら、能動的な暮らしを直ぐに実現させてくれるような気にさせてくれる。そんな風に優れたボトムスなのである。
GRAMICCIのNNパンツが、特に優れたところ。
NNパンツはカメラマンにとって、最高の衣服という事であろうと考える。活動的な場面でも優れて機能的でありながら、街の装いとしても調和し、場の空気を乱さない。例えば、コットンストレッチツイル素材とガゼットクロッチによって立ったり、座ったりする場面でも、わざわざ膝の部分を持ち上げる必要も無く、そのまま座り込めば良いのである。それは普段のちょっとした不都合を無意識の内に解決し、または和らげてくれるものである。
普段の生活においても同様。例えば、車に乗り込んだ際などにおいても直ぐに運転に集中する事ができる。何気なく重要な点として座った際、ポケットに収納物があったとしてもサイドポケットは深く落ちにくい。それにも関わらず、開口部は広く設計されており、意図した時には物を取り出しやすい。こうした日々の些細な事柄に資するアウトドア品質が、イチイチ嬉しかったりするのである。
GRAMICCIのNNパンツが、苦手とするポイント。
グラミチのパンツは従来、クライミングパンツとして開発された経緯がある。中でもNNパンツはその系譜を引き継ぎながら、よりタウンユースな使い方も志向し改良が加えられている。そういう意味においては、幅広い用途で着ることが出来るのは当然の事であろう。ただし本格登山やアウトドアなどで用いようなどという場合には、現代的なトレッキングパンツを履く方が無難であろうと思える。
一般的な綿パンと比べれば、通気性もあって乾きやすいとはいえ、綿が98%とポリウレタンが2%という配合のコットンツイルが用いられている。この事実を考えると急な雨、激しい運動による発汗によって、体が冷やされる可能性がある為である。だからと言って、多少のハイキングやキャンプなどの用途においては、十二分の活躍が期待出来る製品である事は間違いないというものである。
コラム:目的地を見定め、そこまでの道のりを選ぶ。
目標や目的地に向かう行為。それ自体が人生そのものである。目標さえ見定める事が出来れば、あとはそこへ向かうための手段を考えるところである。その道程には時として困難が壁のように立ちはだかっていたりする事もある。しかしその向こうに存在するであろう目的さえ見定まっていれば、場合によっては乗り越え、場合によっては地中に洞窟を掘り、場合によっては壁に穴を開け、場合によっては遠く長い道のりを迂回することも考えられる。その際、選択肢を考えて選び取る「道筋をつける」行為そのものが面白い。
手段を選択したら、次の段階で行動に移す。その際に得られた経験はきっと掛け替えのない発見に満ちている。たとえ遠回りであったとしても、そこで見聞きし感じたことは財産である。時として道を間違えたような不安感に苛まれてみれば、立ち止まってみたりする。更にはゆっくりと休んで英気を養う。そうして周囲に目を凝らしてみたり、辿ってきた道程を振り返ってみても良い。そうする事で、もっと冷静に状況を俯瞰できたりする。その際に得られた教訓は、一つ一つが宝のようなものである。そうして培われた経験知は、一切に無駄がない。
それが趣味や仕事や人生を問わずして、手段は千差万別で更に得手不得手もある。この場合、良き経験を得る為、得意な方法ばかりでなく、苦手な方法を採用する事さえも可能である。いつだってその道程は他者が身勝手に決められるものではなく、きっと自身が真剣に選び取らねばならない分野のものなのである。そこに助言や手助けを得ることはあっても、意志の決定は必ず自分自身で行う事が出来る。いや、そうしなければならない類のもの。
その際、共に向かうのであれば、目標や目的は共有していく事は大切なことであったりする。ただし彼がこれまで歩んできた道のりを否定したり、ここから向かう道のりや手段を強引に捻じ曲げることがあっては決してならないのである。勿論、水先案内人のように丁寧に導く手立てはあったとしても。いつだって己が知っている事を彼が知っているとは限らないし、やもすれば己が知らないことを彼が知っている事だってある。目的地まで一緒に向かうには、経験知や考え方を共有しなければならないが、そこまでの道のりは互いに決して強要出来るものでは無いのである。
グラミチNNパンツなら動き易く、見た目にも馴染み、あらゆる場所で活躍する事が期待出来る。そうして今日も、自分自身で選び取った道なりを歩んでいく。