ノースフェイス社の製品においても、バックスクウエアーロゴティは定番中の定番。ポリエステル73%、綿27%の混紡生地で、速乾性に優れながらコットンライクな着心地。静電気の発生を押さえてくれるというのもポイント。ロゴTシャツとしては、パタゴニアのP-6ロゴTと並んで著名な製品で、長袖も半袖も用意されている。背中にプリントされたロゴはトップスとして一枚で着ていても映えてくれる。一応、UVプロテクトでUPF50+、紫外線カット率95%以上と公称されており、日差しが強い季節や場所にも向いている。ちなみにこれらの仕様は若干の変更があるようで、すべてのモデルが同じ強度の紫外線対策になるわけでは無い様子。
ノースフェイスのラインアップにおいては、半袖のモデルだけでなく、長袖のモデルも販売されており、これらは総じて支持を集めている。ショートスリーブで春夏シーズンを快適に過ごせるというだけでなく、肌寒い時期や強い直射日光から肌を守りたいときにはロングスリーブと言う風に使い分けたり、使用者の好みに応じて選択できるというのも快い。バックプリントがありながらも、パタゴニアのP-6ロゴTと比べてみても直接肌に触れる際も比較的さらっとしたドライな着心地が維持されているというのも好印象。

速乾性はありがたく、発汗や水で濡れた際にもすぐに乾くため、ハイキングやキャンプなどの気軽なアウトドア用途や旅行では大活躍する。洗濯を出先で行うというのも一興。手荷物を減らしながらの旅路では大活躍すること間違いなし。このような機能性やコットンライクな着心地の良さは、勿論ながら普段使いでも重宝する。高山などをトレッキングするゴリゴリの登山用途という訳ではないが、ちょっとしたハイクならば完全に守備範囲のアイテムである。

ただし、ハイクなどでバックパックを背負うとしたならば、この製品にとって特徴的なバックプリントが隠れてしまうという事実。そのような部分を鑑みれば、どちらかといえば、手ぶらやショルダーバッグなどとの相性の方が良い為、タウンユースにおける活躍の場面の方が多いアイテムとも言えよう。

それでもより活動的なシーンにおいても、特に問題なく使用できるという価値、優れたアウトドア品質を普段から愛用する事ができるという利点は実に好ましい。生地に綿と同様の上質感を備えながらも、綿100%のTシャツと比べると皺にもなりにくいというのも嬉しい。着れば着るほどに、このバックスクエアーロゴTが多くの人々から支持されている事実に納得させられる。

バックスクエアーロゴT前方の胸元にはワンポイントロゴがプリント。形としてはクラシカルなボックスシルエット。首元はクルーネックで大人でも上品な着こなしが可能になっている。このシャツの場合には、裾をタックインしようが、アウトして着ようが、いずれであっても様になる。コットンライクな生地感でいながら、生地厚も程々にあるため、製品自体の上質さを感じることが出来る。そうして普段着とすれば、なかなかにオシャレに決めることができる一品。

素材は風合いよく、肌触りの良いオーガニックコットンが27%、リサイクルポリエステルが73%の製品とのことであるが、肌触りに関しては十二分に良い。しなやかな柔らかさも備わっており、丈夫で居ながら動きやすい。通常の綿100%Tシャツと比べてみても、特段違和感なく着用する事ができる。発汗や汚れなどを恐れず、ガシガシと使い倒したいギアとしての衣類でもありながら、タウンユースであってもオシャレで上品なTシャツ。だとしたらワードロープに一着備えるに相応しい製品である。

しかも、このバックスクエアーロゴTは、ハリがあり型崩れし難く、シワにもなりにくい素材感。ただし、プリント部分は背中に密着する感覚があり、比較的厚手の生地感であるといっても、白Tであれば少しだけ透け感が気になるところ。こうしたところからインナーを着用して楽しむとより真価を発揮するアイテムである。インナーは化繊で速乾性抜群のものを選ぶとより快適に着用できるほか、そのような工夫次第でよりアウトドア用途で用いやすくなる。

バックスクエアーロゴTは、その着心地とサイズ感やシルエットの良さが相まって、カジュアルが許されるシーンならば何処へでも出かけていく事が出来る。汗ばむ季節などで歩き回ったとしても、爽快さを保ちながら健全な日常や旅路をサポートしてくれるような衣服。簡単な着回し、気楽さ、過ごしやすさを追求する肩ひじ張らずに出来るお洒落を手に入れる事もできる。ふらりと散歩へ出かけ、あるいはライトハイクや旅行など様々な場面で活躍するマルチさは最高の取り柄。

ノースフェイスのバックスクウエアーロゴT、綿27%という生地感。コットンライクでドライな着心地。肌触りだけでなく、見た目にも普段使いに違和感の無い上質感。スモールボックスロゴティーなどといった別製品にもこの配合が用いられているということを鑑みれば、27%という割合は同社が導き出した黄金比、絶妙な配合なのであろうか。アウトドア品質で頑丈であるだけでなく、速乾性にも優れているというのは実に嬉しいところ。

これまでも語ってきた通りに動き易く軽やか。アクティビティも難なくこなすことが出来る。兎にも角にもマルチなアイテム。ロゴTとしては、定番の製品として存在する。多くの人々から愛用され、支持されている理由も納得するところ。完成度が高く、同社の製品からはベーシックなスクエアーロゴTから派生するように、バンダナスクエアーロゴTなどロゴ自体にデザイン的な趣向を凝らした製品も存在する。そんな風にノースフェイス社の顔ともいえるような、同社を代表する製品である。