高いコスパと耐久性、おすすめロジクールMX ERGOアドバンスワイヤレストラックボール。

ライフスタイル

Logicoolロジクール社の製品群には、ERGOシリーズやエルゴノミックシリーズと呼ばれる分野が存在する。その名の通り、人間工学エルゴノミクスの理論に基づいて設計されたハードウェア。長時間、あるいは長期間に渡る使用においても身体的負担を減らしながら、ミスを減らし、また安定的な操作を実現してくれる。MX ERGOと名付けられた当該製品は、実際に使用していても、長寿命で安定した運用が可能なマウスとして、その信頼も大きい。

トラックボールマウスという操作感は、そもそも手首への負担も低減される。肩や腕、手そのものを大きく動かす必要のないシステムである。特にロジクールのMX ERGOこと型番MXTB1sならば、手指に合わせた形状で無理のないフィット感を実現。それにマウス自体の傾きまで変更可能。0度もしくは20度とすることが出来る為、その時やその人に応じても疲れ知らずな運用を実現してくれる優れもの。リラックスした状態を維持することが出来るため、筋肉の緊張が20%も減少するのだとされている。

ロジクールMX ERGO/MXTB1sで始めるトラックボールマウス。

このマウスは無線バッテリー式のタイプである。そのバッテリーに関しても満充電で最長約4ヶ月の120日程度、たとえ1分の充電でも8時間から最大24時間の駆動を実現している。その点においては、特段バッテリー式であることや消費電力の心配も少ない。マイクロUSBを使用して充電することが可能となっている。「必要な作業に集中して1日を過ごすことができる」と謳われている通りの優れた使い心地は勿論のこと、ファストな時間を過ごす人々にとっても最適な道具であるように思える。

MX ERGOで長時間、快適なマウス操作を実現。

狭いテーブルスペースを利用したとしても、そもそも一般的なマウスが要する手の可動域を確保する必要がない為に、どこでも快適な運用を実現することが出来る。しかもマウスが接する材質によっても影響を受ける事がない為にマウスパッドも不要である。ノマドな環境でもいつもの作業を安定して快適に行うことができるというのも大きな利点であるように思える。

それに無線である為に、コードなどの煩わしさからも解放されている。無線での接続方法はBluetoothとUSBの二種類から選ぶことが可能で、同時にこのマウスには2台の接続デバイスを瞬時に切り替えることができるボタンが搭載されている。その為、自宅のデスクトップと外出先のノートPCなど多少環境が異なっていても、共用することが出来るというのも嬉しい機能である。

さらにMX ERGOは親指を用いたトラックボールマウスであるが、当然ながら手脂で汚れる為に定期的にボールや挿入口を拭くといった清掃作業が必要になる。そんな時にでも取り外しは比較的容易に行える。マウス下部に空いたペンほどの大きさの空洞からペンなどの細い棒を差し込むだけでボールを取り出すことが可能。かといって通常時に逆さにしてみても、簡単に転げ落ちる心配も無いすっぽりと入った固定感、安定感によってボールが維持されている。だからPCバックなどに入れて持ち運ぶ際にでも安心。ボールが安易に飛び出してしまう心配はない。

トラックボールは一見するところ細かい作業が苦手であるように思うかもしれない。しかしながら、このトラックボールは大きく素早く作業したい場面、または細かく慎重に作業したい場面とでカーソルの操作感を瞬時に切り替えることができる機能までも搭載されている。親指で操作するボールのやや後方の位置に、操作しやすいプレシジョンモードボタンが設置されており、トラッキング速度を瞬時に切り替えることができる。より軽快に、より慎重に、そんな二つの命題を同時に叶えてくれるように、カーソルの移動速度をその瞬間瞬間で調整。

トラックボールマウスはよく考えられたシステムであれど、FPSなどのようなアクション性の高いゲームに適した用途というよりは、PC作業を負担が少なく快適にしたいという用途に向いている。ただし、多少慣れるためにコストが必要であるというのは否定できない。これもまた数時間で慣れ、数日あれば違和感なく操作することが出来る程度のものであるが。それでも親指を用いたトラックボールであるから、クリックや右クリック操作、ホイールを用いたスクロール操作などについては、一般的なマウスと相違は無い。その為、熟練度をそんなに要するマウスではなく、トラックボールに初挑戦するというような場合にでもおすすめの製品である。

レビュー:ロジクールMX ERGO、クリック1000万回の長寿命設計。

長らくロジクールのトラックボールでも人気の高かった入門機、M570を使用してきた。使い勝手に優れたトラックボールの特性からくるメリットの恩恵に授かり、お気に入りとなった逸品である。この長年支持され続けていた機種は廃盤となり、事実上の後継機種はERGOシリーズのM575へと引き継がれたように思われる。値段的にも大差がないが、多少形状の変化が見られる。

デジタルの写真現像作業などでライトルームを用い、またはブログ制作などではフォトショップ、またビートメイクやDTMで用いるDAWなどPCにおけるソフトウェア上の作業では、大いに活躍するトラックボール。手首や肩や腕などへの負担を軽減してくれたり、スペースを必要としないという意味においても重宝してきた。そこでMX ERGOの発売を契機として、少しだけマウスをグレードアップする心持ちで同機種に手を出したところであった。

MX ERGOトラックボールの長所、優れたコスパと耐久性。

トラックボールに関しては、それまでM570で使い慣れていたという事もあって、MX ERGO使用に際して劇的な変化や感動を感じた訳ではない。それでも操作に違和感なく、更には故障などの不具合に見舞われることなく約5年を過ごし、またそれ以上の期間を用いることができている。長期間にわたって毎日使用できていることを考えても、信頼ある製品であることは明白である。ちなみにM570は2年ほどで不具合により買い替えをした経験があり、より高い品質と耐久性を謳う同機種を求めたという訳でもあった。実際にその目的は十二分に達成し、その期待に応えてくれているところである。

そのように考えると、同社のトラックボールマウスであっても、エントリー機種よりもハイエンドなモデルで長寿命設計であるように思われる。たとえばM575がクリック回数で、300万回以上の耐久性を備えている。これと比較してMX ERGOは1000万回以上と3倍以上の耐久性を備えていると公称している。ただそこだけを比較してみても耐久性の高さは折り紙付きという訳である。実際に使用してみても、その説明に違和感は一切なく納得するばかり。

クリック感などの部分を見ても、MX ERGOは非常に優れており、更に8ボタンを有するなど機能性も申し分ない。M575は入門機として最適、安価で優れた費用対効果コストパフォーマンスを実現している。ただし購入時の出費額は兎も角として、長期間運用できる耐久性、そして日々運用中の高い機能性を備えているという事を鑑みれば、更に優れた費用対効果が見込めるのが、ロジクールのMX ERGOワイヤレストラックボールである。長きに渡って使用することを見込めば、トラックボールマウスの最初の一台としても最適な存在とさえ成り得る。

MX ERGOの苦手とするところ

ロジクールのMX ERGOはトラックボールマウスの中では相当におすすめな機種である。ワイヤレスであるという利点に加えて、ただそれだけでなく無線にはUSBとBluetoothと二つの選択肢が用意されていることも嬉しいところ。無駄な配線を無くすことができるというのは恩恵も大きい。特に出先でのPC作業においては、ワイヤレスのスマートさは実用性にも優れる。

ただしワイヤレスであることが即ち弱点とも成り得る。たとえば、設置場所が電波に干渉してしまうところであったりすると誤作動も発生してしまう事もある。レシーバー等とマウスの間に机などが挟まっていたり、その他の障害物によって挙動が不安定になってしまうこともある。ただそんな時でもレシーバーとマウスの位置を工夫しさえすれば問題は解消するといったところである。レシーバーの故障ならば別売りで単体での販売もされているので安心。

トラックボールであって、有線でもあるという選択肢を考えるならば、ロジクールに選択肢はない。そこで同じくトラックボール界での有名なメーカーであるケンジントン社製のマウスの選択肢も好い。ケンジントンスリムブレイドトラックボールをデスクトップPCに用いながら、MX ERGOと併用。そんな使い方は実に頼もしいものである。

このコラムの筆者
ZINEえぬたな

株式投資の経験を赤裸々に綴った「新NISAにゃん株式ブログ」を更新中。休日は自然や古い町並みを歩き、スナップや風景写真を撮ってます。

株初心者として新NISAで日本株式を中心に熱中。民藝や郷土玩具、縁起物も好きで、オリジナル張り子招き猫・NISAにゃんを作って株ライフ生活の成功を祈願。

その他に"古典は常に新しい"をモットーとして、決して流行に左右されない厳選したあらゆるジャンルにおける定番名品を徹底解説するレビューもしてます。

ZINEえぬたなをフォローする
ライフスタイル買って良かった
シェアする
ZINEえぬたなをフォローする