ナルゲンボトルの使い方。熱湯や氷結に対応。サイズ充実のアウトドアおしゃれ水筒レビュー。

アウトドア

ナルゲン社は1949年に研究用装備品メーカーとして設立されており、1960年には実験用容器の軽量性と気密性に着目した科学者の一人が、ハイクに持ち出した事が人気のキッカケになったという。1970年代に入ると多くのハイカーやキャンパーにまで支持を広げた。このことにヒントを得たナルゲン社は、厳選された素材を元にして純度の高いプラスチックと高い気密性を誇る製品をアウトドア向けに開発。

そして現在において世界中のバックパッカー、ハイカー、キャンパーに愛用されているのが、言わずと知れたナルゲンボトルである。この製品は、パッキンが不要な完全密閉のキャップシステム、環境に優しい飽和ポリエステル樹脂、内容物への匂いうつりを防ぎ、耐熱耐冷温度100℃〜−20℃を実現したアウトドアの定番製品の地位を確立している。

耐久性抜群、環境負荷に配慮の安心安全ナルゲンボトル。

ナルゲンボトル、水源地で給水。

ナルゲンアウトドアというブランドにおいては、そのモットーとして「自然環境への負荷を減らし、人々の生活をシンプルにする」というものを掲げている。本体素材でもある飽和ポリエステル樹脂は、生産コストが比較的安価であると共に、リサイクルが容易であることや環境ホルモンなどの有害物質を含んでいない為に環境負荷が低いという特徴を備えている。

サイドポケットにナルゲンボトル。

近年海洋への流出などでも世界的に問題となっているマイクロプラスチック。しきりと海洋動植物への影響についても議論されている。特に人間を含む動物が備えるホルモンの働きを掻き乱す環境ホルモンは、一度取り込まれると厄介な代物。例えば発がん性のあるダイオキシン、微量でも胎児への影響が生じる恐れがあるBPAビスフェノールAやカネミ油症事件の原因となったPCBポリ塩化ビフェニルなど、食物連鎖を通して人間もその影響を少なからず受けているとされている。

便利で強度の高い、ナルゲンボトル。

環境ホルモンは体内で分解する事ができず、生体内や環境中で残留し続けてしまう。その半減期も長年に渡り、蓄積され続ける事が問題となっている。特にマイクロプラスティックによる海洋汚染は、単純に野生動物が間違えて摂取してしまったり、その結果として衰弱する直接的な因果関係だけに影響が止まらない。動植物への生体濃縮が懸念されてもいる。

ナルゲンボトルとハイク。

例えばプラスティックから溶け出した有害物質が脂肪などに蓄積され、直接的に消化器官を食べなくとも影響を受ける可能性が有る。または目に見えない形でマイクロプラスティックを摂取する事もあり得る。即ちピラミッドの頂点でもある人間も全くの無関係では居られないという訳である。実際に人間もこの過程を通して、多かれ少なかれマイクロプラスティックを摂取しているとされる。

長寿命設計、信頼のナルゲンボトル。

そんなとき、このような環境ホルモンに配慮されたナルゲンボトルならば、そうした懸念も多少払拭できる。そもそも1970年代において、ガラス瓶や金属缶の廃棄物が埋め立てられる事による環境への影響が取り出され、これらに対する自然保護活動が活性化した。そんな時にナルゲン製品が食品容器として注目を浴びる事となり、アウトドア愛好家たちの間で広まったとされている。

環境に優しい、タフな水筒。

しかしプラスティック自体が原材料でもあるナルゲンボトルは、後年にBPAが環境ホルモンとして問題になったことを受け、原材料の見直しを行っている。その為、漸進的に今日における原材料、BPAフリーの共重合ポリエステルであるトライタンを採用する事となったという訳である。頑丈で何度も使い続ける事が出来るナルゲンボトルは、実にタフでヘビーデューティなギア。安全性と機能性を併せ持っているからこそ、もっと使いたくなる。

サイズ充実、アウトドアから普段使いに便利なナルゲンボトル。

アウトドアの定番、ナルゲンボトル。

その特徴でもある気密性と安定性によって、食品への匂い移りがしないという部分やBPAフリーが謳われている部分においても安心感がある。またPET製品には性能を補填するために添加剤が練り込まれていることもあり、これらが内容物に溶け出すこともあるようである。それらが生体の免疫系や生殖系のホルモンを撹乱し、長期にわたる影響が懸念される。

いつでも何処でも、ナルゲンボトル。

ナルゲンボトルにおいては、環境ホルモンのこのような心配も無く使用する事が出来る。BPAフリー設計は、そのような人体リスクを排除し、より安全な水の保管を可能とする。また長寿命設計で長期間使用に際しても劣化しにくく、プラスティックが水中に溶け出す懸念を軽減。廃棄物の削減に貢献し、リサイクルし易い素材で出来ている。

いつでも手元に、ナルゲンボトル。

こうした信頼感と安全性を考えてもピッチャーとして食卓などにおいておいたり、タンブラーとして作業机に持っていく際のアイテムとしても非常に便利。実用性に秀でたギアで、通常のコップと異なり、蓋がついていることで何気ない動作で倒してしまって中身が溢れるといった心配もない。このようにアウトドアシーンのみならず普段の生活から積極的に使うことを考えると、その経済効率性も高い。

食卓のピッチャーとしても。

食卓にはピッチャーの代わりとして大きな1.5Lなどの比較的大容量のナルゲンボトルを置いておくというのも良い。この場合には他にもキッチンでの使用でも重宝する。例えば、白湯や麦茶などを作って冷蔵庫に置いておく容器としても優秀である。安全性が高く、安心して家族が使う飲料容器として用いる事ができる。

日々の生活でピッチャー代わりやタンブラーとして用いていると、クリアボトルである利便性の良さを再認識する。意外に内容物がどれだけ減っているか、どのような状態であるかという確認が出来ることに何気無く大きな恩恵を感じるところなのである。それに、この様に普段から慣れ親しんだ道具をハイキングやキャンプで使うのであれば、ムダにならずに尚更使い勝手が良い。

ちょっとした水分補給に。

またスポーツやジムでの運動時における水分補給、温泉やサウナなどでの水分補給と様々な生活シーンで利用する際にも何かと使い勝手が良い。落下させたり、ぶつけたりしたとしても、ガラス容器と異なって割れる心配も少ない。金属容器と違って激しい音がなったり、容器が凹んだりする心配も無い。そうして普段の生活から豊かにしてくれる道具。安全に水を持ち運べるナルゲンボトルは、いつも使っていたくなる。

高耐熱・耐冷性能。熱湯の湯たんぽや氷の保冷剤代わりの使い方も。

ナルゲンボトルは耐熱性にも耐冷性にも優れており、上限100℃、そして下限−20℃とされている。水を持ち運ぶことを考えれば、お湯であっても氷であっても問題なく使用する事ができる。ハイキングやキャンプの際にタオルで包んだり、ケースに入れて、バーナーで沸かしたお湯をナルゲンボトルに移す。それから寝袋に入れて湯たんぽにするという方法もある。

または凍らせておいたスポーツ飲料などを持ち運んだり、クーラーボックスの中に入れて保冷剤代わりに用いるなど、様々な方法で用いる事が出来る。いつでも冷たい飲料を飲む事ができたり、運動や熱い太陽の下での活動で火照った身体を冷やすのにも使えたりする。ナルゲンボトルは薬品にも強く、内容物に変化を加えないという信頼感もある。

分かり易い目盛り。

他にも乾物やスナックなどの食料保存では湿気を遮断してくれる。スープなどを作ったり、また日頃よりシェイカーカップとして用いるというのも有用。高度な気密性と密閉度、容量を示すラインが記されている為、プロテインシェイクやドリンクの作成にも適している。野外やキャンプへコーヒーやお茶の葉などを持参する際なども有用。

飲料・食料共に同じ容器で。

プラスチック製品でありながら、このような内容物であっても、それ自体の色や匂いが容器に移りにくいのも良い。そうして安全性が高いという意味においても、ナルゲンボトルを用いる意味がある。様々な使い方が想定される容器。それがそこにあるだけで、千差万別の有用性が有る。

軽量、落としても壊れない耐衝撃、長く使える耐久力が魅力。

ナルゲンボトルで水分補給。

またナルゲンボトルは軽量でありながら、落としたり当てたりしても割れない頑丈さも魅力。その為、長く用いても壊れにくいというのも良い。そしてその素材性質上、汚れも付きにくい。ちなみに水筒として用いて直のみする際にも、パッキンなどが無く洗う部品が少ないため、衛生的に用いる事が出来る。それであっても絶妙に噛み合うキャップと本体のネジ山。しっかり食い込んで液漏れの心配がない。

頑丈で、いつまでも使える。

とにかく頑丈なことから長期に渡って使用しやすく、それでいて衛生管理しやすいというのも非常に有り難い。直接口を付けて飲むということも考えると、特に広口のものが洗いやすかったりする。また広口のナルゲンボトルは残った食べ物や飲み物を持って帰る際にも有効。密閉させることで、食べ物の匂いなどで行動中に野生動物を寄せ付ける心配も少ない。

軽くて丈夫、ハイク最高の友。

この広口のナルゲンボトルは尚更、洗い易くて乾かし易いという衛生面からの利点も大きい。そして意外なことに、直接ボトルに口をつけて飲もうという際にも特段飲みにくいという事はない。また尖った注ぎ口が無いために、液体がボトルに滴りそうな印象を受けるが、特段そのような欠点を見つける事は出来ない。飲み易くて注ぎ易い。ナルゲンボトルは実に使い勝手が良い、最高の水筒である。

ナルゲンボトルの洗い方。底まで届くボトルブラシでお手入れ。

XOXボトルブラシは、500mlにも。

ナルゲンボトルを洗うには、やはり最適でスタンダードなのがボトルブラシを使う方法である。例えばXOXのボトルブラシならば気持ちよく擦り洗うことが出来る。これならばナルゲンボトルの500mlだけでなく、比較的高さのある1.5Lのモデルでさえも十分に底まで洗うことができる。ちなみに非常に洗いやすくて、力強くも繊細にも洗いやすい。

XOXボトルブラシは柄が長く、1.5Lでも。

底面用はやや硬め、側面用に軟めの2種類の繊維で、汚れは落ちるが傷はつきにくい。このような工夫が凝らしてあり、ボトルを洗うに最適な一品。この場合、スポンジよりも水切れが良く衛生的。何度も洗って使用することができる耐久性もあって、買い替えの手間が省けるというのも吉。このXOXボトルブラシという製品は巷での評判も著しく高く、なお奇麗に洗うことが出来る。

ナルゲンボトルに採用、イーストマン・ケミカル社のトライタンとは。

ナルゲンボトルの特性はその素材によって与えられている。ガラス容器のような透明性、破損や破裂に強い耐衝撃性、熱さや冷たさに強い耐熱耐冷性、有害な化学物質であるBPAが含まれていない安全性、アルカリ性や酸性に強い耐薬品性、味や匂いが移り難く繰り返し使用しても影響を受けにくい。こうした特性はトライタンと呼ばれる高品質のコポリエステル樹脂が備えているものでもある。

安全で便利なナルゲンボトル。

原材料であるトライタンには上記の性質が備わっており、食品容器としての安全性についても一定の評価を受けている。ただしこの環境ホルモンについては不明な点も多く、BPA以外に溶出する化学物質についての健康被害については未知数であるとも言われている。同素材に関して、他に一定の化学物質が溶出する事が判明しているが、イーストマン・ケミカル社は環境ホルモンとしての作用はないという実証があるとしている。

安心して、水が汲める。

それでも一応、アメリカを含む食品衛生当局が安全性について認証している素材であり、ベビー用品や医療用品、食品容器として信頼性の高い素材として広く利用されている素材である。また少なくとも現状で流通して使用されているプラスティック容器の中では十分に安全であるとされている。そうすると安心して水を汲むことが出来る。

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このコラムの筆者
ZINEえぬたな

株式投資の経験を赤裸々に綴った「新NISAにゃん株式ブログ」を更新中。休日は自然や古い町並みを歩き、スナップや風景写真を撮ってます。

株初心者として新NISAで日本株式を中心に熱中。民藝や郷土玩具、縁起物も好きで、オリジナル張り子招き猫・NISAにゃんを作って株ライフ生活の成功を祈願。

その他に"古典は常に新しい"をモットーとして、決して流行に左右されない厳選したあらゆるジャンルにおける定番名品を徹底解説するレビューもしてます。

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