メレルのモアブ3ミッドゴアテックス。ダサいと無縁な登山靴、サイズ感やコーデも徹底レビュー。

MERRELL

メレル社は1981年に創業。スキーブランドの幹部として新ブランド設立を目論んでいたジョン・シュバイツァーと2度のスキー競技でアメリカ代表経験もあるクラーク・マティスが、それまで靴職人として腕を磨いてきたランディ・メレル氏を招き入れて設立された。メレル氏は靴作りにおいて、一才の妥協を許さないという姿勢で細部まで拘って、アウトドアにおける快適性と機能性を追求し続けたのだという。

革新的で信頼性の高い製品は、その名声を高め続けており、特にアメリカでは実に著名なハイキングシューズブランドとして、世界シェアで頂点に立つ程となっている。中でもモアブは2007年の登場以来、世界中から多くの支持を集め、少しずつ改良が続けられているシリーズでもある。モアブ3はスニーカーのように足に馴染み易く、履き心地抜群。そして軽量で疲れにくい。それにも関わらず、ビブラムソールとゴアテックスによる優れたグリップ力と防水性や透湿性が確保された逸品。

メレルのモアブ3Midの絶妙なるバランス、両立された耐久性と快適性。

快適な旅路、メレルのモアブ3にて。

モアブ3はその名の通り、改良が続けられてきた第三弾の製品。優れて使い勝手の良い登山靴で軽登山やハイキング、普段使いなど様々な用途で十二分の活躍が期待できる。柔軟性もあり、グリップ力やクッション性も抜群。地面からの耐衝撃性に優れている。ヘビーデューティな使用にも耐えながら、優れて足への負担も軽減してくれる。

履き易く、歩き易い。モアブ3

その為、長時間に及ぶハイキングにおいても、足裏の痛みや疲労感が少ない。より強度を要するような上級者向けの登山道、両側に切り立つような高山帯を縦走するような用途でなければ、その性能に不安は無く信頼感も厚い。寧ろある程度整備された山道を歩くような軽登山やハイク目的というのであれば、寧ろこの製品は優れて履き心地も良く、より快適に歩くことができる。

ダサいと無縁のモアブ3

勿論、街歩きなどで用いるにも最適。カラーリングの妙として、オールブラックが用意されているというのも好印象。これにより、組み合わせやすいファッションアイテムとしても活躍する。普段使いのカジュアルシーンにおいてはダサいと言われることも多いアウトドアシューズであるが、機能性とお洒落を両立できる素晴らしいデザインも嬉しい。履いているとより上質感があり、よりカッコ良く見えるアイテムである。

もっと歩きたくなる。モアブ3

歩くという行為は、より発見を深くする。心が高揚し、頭脳も明晰になる。五感を研ぎ澄ますと様々な良き出会いへと導かれる。それが街であろうが、自然の中であろうが関係なく、歩くという行為そのものがポジティブな行為。

山を歩く。

歩く、それこそが二足歩行を始めたその時から、人間にとって重要な行為であったように思えてくる。モアブ3ならば、山へ海へ川へ、そして街へ。どこへ赴くかは無関係に、その歩くという行為を大いに手助けしてくれる。

モアブ3が備える、驚きのコストパフォーマンス。

ハイクに適したモアブ3

またモアブ3は、快適性に拘った設計によって、たとえおニューであっても靴ならしなどが不要。老若男女問わず、誰もが足を通してすぐに快適に運動することが出来る。ソールは硬すぎず、柔らかすぎない。また優れたアウトソールと耐衝撃素材が用いられたインソールによって、立体的に足を包み込んでくれる。その為、通常のスニーカー同様に普段使いや長時間に及ぶ車の運転などでも違和感なく使用する事が可能。

森の中を歩く、モアブ3

ソールの柔軟性が確保されているにも関わらず、固い岩場などもある山道を長時間歩いても、実に快適な歩行を継続することが出来る。同等のスペックを持ったハイキングシューズから鑑みれば、相当に高水準で快適性と安全性が二律均衡している。ハイキング用途にとっては、自然の中を歩くという行為にのみ集中することが出来る理想的な靴である。

歩くという行為に集中できる。モアブ3

その性能とは裏腹にお財布にも優しい価格設定が嬉しい。アウトドアでの使用のみならず、天候に関係なく普段使いまでも出来る製品であるから、その費用対効果は特段に優れている。同様の仕様でハイキングシューズを手に入れようとすれば、往々にしてなかなかに高価であったりする。

普段使いまで可能、便利なハイキングシューズ。

しかし、モアブ3ならば優れた性能を高水準で保持している為、高価なブーツがそれ相応の価値に見合うには、よっぽどの性能でなければならない。靴を道具として考えてみれば、長い間使うことができる製品でありながらも、寿命があるのは当然の事。だとすれば、メレルのモアブ3という選択は真っ当で、多くのハイカーが乗り継ぎながら愛用する逸品であることも頷ける。

紐通し部分に遮光材。

雨の日や夜に嬉しいのが、紐通し部分に遮光材が設置してある点。何気ない部分ではあるけれど、雨の日の夕暮れ時などで街を歩くにしても非常に有難い。作りの良さは勿論の事、このような些細な部分ひとつひとつがユーザーの使い勝手をしっかりと考えて作られていることを実感する。

兼ね備えた特徴。ビブラムソールの安定性、ゴアテックスの防水性。

ビブラムとGTXで快適なハイキングを実現。

作りについては頑丈で信頼性がある。トレイルや山岳地帯などの厳しい環境下においても優れたパフォーマンスを発揮してくれる。また通常の用途において、岩場や濡れた地面などにおいても安定感があり、ビブラムソールよろしく滑りにくい。ガスの中や夜露に濡れた岩場や木道などの路面をハイキングしていても、滑りやすいという感覚は特段に得られない。

ガスの中を歩く、モアブ3

このメレルのモアブ3は、優れて快適な履き心地があり、より強度の高いアクティビティや環境でも使用できる耐久性、安心感のあるグリップ力、様々な場面に応用できる多用途な使用性を備える。そして、メレルというブランドに対する信頼などが相まって、アウトドア愛好家達にとって魅力的な選択肢となっている。当然ながら国内外を問わずして、多くのハイカーから愛用され続けている事実が、その信頼の証とも言える。

旅先、山道、どこへでも。

このように安定したトラクションを備えると共に、ゴアテックス素材による優れた防水性と透湿性を兼備しているところにも安心感がある。モアブ3のミッドにおいては、ぬかるみなどでも比較的泥の侵入を防いでくれる。また岩場などにおいても踝付近まで保護してくれると言うのもありがたいところ。

あらゆる環境に対応する、モアブ3

公式にも「あらゆるフィールドに対応する優れた機能性と唯一無二の履き心地を実現させるこだわりの”ラスト(木型)”を進化させてきた」と謳われている。その言葉に一切のたがいなく、快適性と実用性に著しく優れた靴であることは間違いない。普段使いまで可能なデザインの良さも相俟あいまって、使い勝手に関しては抜群のものがある。

美しい見た目、素晴らしい機能性。

ところでモアブ3において、アッパー部分にシンセティックと呼ばれる合皮素材とメッシュ素材を組み合わせて用いられているモデルは、MOAB 3 SYNTHETIC MID GORE-TEX®モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックスのように表記されている。その他にもアッパー素材の違いなどでバリエーションが存在する。豚革ピッグスキンなどの天然素材が用いられたモデル等も存在し、これらに関して素材感に若干の異なりがあるも、その基本構造には違いが無い。

普段使いに革命を齎す。モアブ3でおしゃれに充実した日常を。

モアブ3ならば水辺も。

普段にも使えるというより、普段から使いたい道具。それがメレルの秀作、モアブ3である。立体的なソールによって足裏全体で地面への衝撃を受け、そして吸収する構造。そしてハイキングシューズとしての透湿性と防水性、グリップ力を兼ね備えながら、リラックスした履き心地が実現されているという革新性に驚嘆する。

靴に悩まななくなる。モアブ3

車を運転するとか、バイクに乗るとか、街を歩くとか、そうした日常生活を快適に過ごせる靴でありながら、ハイキングや海辺を散策するという用途にすら十分な性能を誇っている。登山靴と普段靴を分別して備えたり、用いたりする必要すらなく、この靴だけであらゆるフィールドへ出かけていく事が出来るという訳である。

モアブ3によって得られる生活。

晴れの日は勿論のこと、降雨の際にも用いる事が出来るのであるから、雨具としても最適。だとすればこれを一本靴箱に備えておくだけで、あらゆる状況に適応し、快適に過ごすことが出来るのである。そうして毎日の行動を猛烈にサポートしてくれる道具なのである。モアブ3を備えていれば、きっとより豊かな生活が得られるに違いない。

登山時に履き替える手間なし、気持ち良い履き心地。

観光の合間に。

一般的なソールの硬い登山靴であれば、自動車の運転を含む移動時に履き替える必要性を感じる。しかし、モアブ3ならば履いたままハイクを開始し、また下山した後も何不自由なくそのまま帰るという事も出来る。コンフォートシューズが必要のないくらいに、快適な履き心地を実現している。もっとも山道の状態によっては、靴底が汚れている場面もあり、そうした場面では履き替える必要も出てくるところ。もしもの履き替えの際には、やはりジャングルモックは最良の選択。

傑作モアブ3とジャングルモック2.0。

とはいえ、汚れを気にしないといった場合においては、その靴のまま移動時に履いておくことが出来るという利点についても秀逸であるという他ない。普段使いできるモアブ3ならではの素晴らしい履き心地が実現する利点。あらゆる場面で用いる事が出来るという点において、靴箱に一足備えておくに相応しい万能なハイキングシューズなのである。しかし登山後に車などを汚したくないという場合においては、ブーツケースに収納して最も楽ちんな靴とバトンタッチ。

普段から履き心地良し。

個人的にはモアブ3で長時間のハイキングを終えた後、イスカのブーツケースにしまう。足の裏を一旦開放して休めた後に、脱ぎ履きしやすくリラックス感たっぷりのジャングルモック2.0に履き替える。これがまさに疲れ知らずの履き心地最強ルーティーン。

着こなしやすいモアブ3ミッド、ブラックのコーデ。

タウンユースでも用いやすいモアブ3であるが、特にオールブラックの配色が用意されているというのも好印象。アウトドアシューズ、ハイキングシューズはより目立つ配色の製品であったり、ネイチャーカラーを意識したようなデザインのものが多いが、日常使いにおいても黒色であればコーデも組みやすく、また着こなしやすい。

メレルモアブ3のサイズ感。普通サイズ。

どこでも素敵に、モアブ3。

メレルのモアブ3においては、サイズ感としてはジャングルモック2.0と同様。スニーカーブランドであるナイキやニューバランス、オニツカタイガーなどが小さめであることを考えると、表記サイズとしては丁度のサイズ感ということになる。登山では分厚いソックスを履くということも鑑み、購入する際には0.5cm程度のワンサイズ大きめを選ぶのがベスト。

メレルの歩きやすさは抜群。

個人的にはメレルのジャングルモック2.0が26.5cm、ナイキやオニツカタイガーが27.5cmで丁度よく履いているが、メレルのモアブ3は27.0cmを購入して非常に心地よく履いている。紐履であることを考えると、スリッポンであるジャングルモックよりも若干大きめを購入しても何ら問題ない。寧ろ小さすぎる場合には足の痛みなどが出る可能性が高いため、ハイキングシューズとしては小さいくらいなら若干大きめを選ぶ方が吉。

製品名ブランド同等サイズ感
ジャングル
モック2.0
メレル26.5cm
タイガー
アリー
オニツカ
タイガー
27.5cm
インスタポンプ
ヒューリー
リーボック27.5cm
エアマックス
95
ナイキ27.5cm
BS510ブランド
ストーン
8(26.5cm)
モアブ3メレル27.0cm
丁度良い購入サイズ
Marubeni Consumer Brands (MERRELL)
メレル
このコラムの筆者
ZINEえぬたな

株式投資の経験を赤裸々に綴った「新NISAにゃん株式ブログ」を更新中。休日は自然や古い町並みを歩き、スナップや風景写真を撮ってます。

株初心者として新NISAで日本株式を中心に熱中。民藝や郷土玩具、縁起物も好きで、オリジナル張り子招き猫・NISAにゃんを作って株ライフ生活の成功を祈願。

その他に"古典は常に新しい"をモットーとして、決して流行に左右されない厳選したあらゆるジャンルにおける定番名品を徹底解説するレビューもしてます。

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