パタゴニア定番Tシャツレビュー、P-6ロゴ・レスポンシビリティー。気軽アメカジコーデ。サイズ感から着こなしまで。

Patagonia

Patagoniaパタゴニア社の定番スタイルでもあるグラフィック、ロゴの入ったアイテム。P-6ロゴ・レスポンシビリティーは、再利用された端切れとペットボトルによって再構築された100%リサイクル素材の製品。公式にも最もカーボンフットプリントを抑えた製品であることが謳われている。企業における製品の製造過程で排出される温室効果ガスCO2の排出量を算出するカーボンフットプリントは、消費者にとっても企業努力の見える化が図られることを期待されている。このTシャツは、同社の姿勢を表したパタゴニアの結晶とも言える製品であると言えよう。

クラシカルなクルーネックで裾までストレートなボックスシルエットが好ましい。首が詰まり、タックインしてもアウトしても似合うデザインは老若男女を問わずして誰でも上品な着こなしが可能である。デニムパンツなどと合わせるとすれば、簡単にアメカジコーデの完成。古着から回収された綿50%とペットボトルを再生したポリエステル50%の混紡生地は、着心地も良く、さらに比較的乾きやすい。ドライな感触が魅力の5.6オンスの生地感も絶妙な塩梅の製品である。

パタゴニア人気Tシャツレビュー、P-6ロゴレスポンシビリティーとは。

活動的なシーンに、P-6ロゴT

生産過程では環境に対する負荷を低減させると同時に、作り手への正当な対価を齎す。従業員へのプレミアム賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドの縫製が採用されており、発展途上国の労働者に対する労働搾取とならぬように配慮されている。

簡単お気軽、カジュアルウェア。

パタゴニアは企画のみを行い、自社の農園や工場を持たないという所謂ファブレス企業。であるからこそ、これらの取り組みにより実際に生産する末端労働者に直接対価が支払われる仕組みが採用されているようである。

美しく、動き易く、カジュアル。

このような取り組みは、パタゴニア社の標榜する「地球を救うためにビジネスを営む」という企業理念と合致するもの。地球環境や人間生活の永続性は、結局はビジネスの存続に繋がる。同時に企業価値やブランド力を向上させることとなり、そのような優れた正のスパイラルを生み出しているように思える。P-6ロゴ・レスポンシビリティは、まさにその姿勢を体現する製品でもある。

凝りすぎない。

とはいえ、消費者にとって最も重要なことは、製品自体が持つ着心地の良さや機能性である。そのような部分がなおざりでは支持を集めるのは難しいもの。しかしながらそうした部分を鑑みてもP-6ロゴ・レスポンシビリティは、やはり実に使い勝手が良いTシャツである。運動や労働、生活を快適でいておしゃれに過ごす事が出来るというだけでも好ましい。

クラシカルなボックスシルエット。

P-6ロゴ・レスポンシビリティは、クラシカルなボックスシルエット。アメカジスタイルとは勿論ながら相性が良く、一枚で着ていても上品な佇まいを約束してくれる。生地厚の塩梅も5.6オンスというところが丁度よく、涼しげでもある。ダークな色合いならば一枚で羽織っても乳首の浮きなどが気になる事はないようである。またパタゴニア社のカラーはシーズン毎に多少変化する事もあるが、いずれも絶妙な色彩設計が嬉しい。

時に活動的、おしゃれに過ごす。

普段の生活だけに留まらず、もっと活動的に過ごす日にも適応。バックスタイルに華やかさをもたらしてくれるパタゴニアのP-6ロゴ。ショルダーバッグやボディバッグを背負っても、背中のロゴが隠れない。無地で纏めた着こなしも好いが、たまにはこうしてバックプリントのTシャツで主張してみても面白い。

ポリエステルと綿の混紡。プリント部分の気になる着心地。

カジュアルで洒落すぎない、丁度の良さ。

定番のP-6ロゴTを着るということ。ある意味ではパタゴニアのこのアイテムを選択し購入しているという主張が感じられるところ。ただし、このロゴ部分に関して言うと、一枚で着た時に決して気持ちが良いと言える肌触りでない。このあたりはインナーなどに工夫が必要な点。薄く機能的なインナーとの組み合わせがオススメ。

Patagonia P-6ロゴTで過ごす。

プリント裏が肌に密着すると背中部分の違和感やチクチク感は否定出来ないところで、この部分は使用者によって是非の分かれるところとなりうる。わざわざロゴTである必要性を感じない場合には、無地のフィッツロイ・アイコン・リスポンシビリティーという選択肢もあって然り。

パンツとTシャツだけで決まる。

ただしシルエットのカッコ良さや混紡素材の速乾性と着心地を両立した機能性は、実に優秀。ロゴ部分以外に関しては、優れて高水準にまとまった製品であるように思える。一枚で着ていて、全く不愉快と言う程でもないわけであるが、どうしても気になるというのであればインナーを着用するというのも一興。せっかくの速乾性を活かしたいというのであれば、化繊のベースレイヤーを着用するというのはお勧めの対策である。

機能性とおしゃれを両立。

この場合、白などの淡い色を着用した折りの肌が透ける時の対応ともなり得る。ちなみにしっかりと汗を流したいという場合には、ベースレイヤーを挟む方が保温性と速乾性を両立出来るため、その存在は重要となる。

インナーと組み合わせて、快適な旅路。

例えば、同じくパタゴニアスリーブレス・キャプリーン・クール・デイリー・シャツとかアンダーアーマーなどのスリーブレスであれば、Tシャツと組み合わせても一枚で着ていると同様のシルエットを維持。同時に袖口からインナーが見える事もないというのも好ましい点。

着こなしやすい定番ロゴTシャツ、P-6ロゴレスポンシビリティー。

ドライな生地感、運動でも日常でも。

P-6ロゴ・レスポンシビリティは、タウンユースに普段使いとしても便利でありながら、山歩きなどでも活躍するというのは実に優秀。いつでもどこでも赴ける安心感もありながら、速乾性と肌触りの良さを両立する利便性は捨てがたい。ボックスシルエットであるから、身幅は大きめに作られており動き易い。首や肩回りの縫い目にはテープ処理も施され、タフな使用にも耐えるように設計されている。長年使い倒すことが出来る良品。

アウトで着ても、丁度良い丈感。

シャツの袖を出して着ていても、決して長すぎないシルエット。勿論、ボトムスの中にたくし込んでタックインしてもカッコ良く決まる。そうしたストレートな裾のラインも魅力。勿論、アメカジなワークカジュアルなスタイルとの相性も良く、クラシカルなリーバイス501などの定番アイテムと合わせればラフで気楽な最強コーデの完成。そうした意味においても、なんとも使い勝手が良い製品。

一枚でも過ごしやすいロゴT。

その着こなし易さは、やはりポリエステルとコットンが半々の配合50:50で用いられた素材感にも理由がある。石油を用いた合成繊維であるポリエステルは、天然繊維の綿との相性が良く、それぞれの利点と欠点を補完し合うことが出来る。上質感を保ったコットンライクな生地感とポリエステルの光沢感を兼備していることで、優れて見た目にも好ましい。

アメカジにも最適、パタゴニアP-6ロゴレスポンシビリティー。

機能性として、ポリエステルは皺になりにくく頑丈で、速乾性に優れていながら、チクチクとしてしまう肌触り。コットンは吸水性やドライな肌触りが優れていながら、速乾性や縮みなどに弱い。そうしたお互いの利点と欠点を相殺してくれる混紡生地が採用され、このような機能性の高さとデザインの良さはパタゴニアP-6ロゴレスポンシビリティが支持されている理由にもなっている。

パタゴニアP-6ロゴ・レスポンシビリティーのサイズ感

Patagonia P-6Tee 身長170cm体重60kg XS着用

パタゴニアP-6ロゴ・レスポンシビリティのサイズ感としては、通常のサイズ感からすると大きめの作り。身長約170cm、体重約60kg程度の中肉中背ならばサイズXSでピッタリ。サイズSで少しゆったりと着る事が出来る。着丈も短すぎず、長すぎず、絶妙な丈感なのが好い。ボックスシルエットであるから、すこしゆったりと着る事で体のラインを拾わない。ルーズなシルエットにも用いる事が出来、風通しの良い涼し気な着こなしも好い。

大きめの作り、ボックスシルエット。
表記サイズ身幅身丈裄丈
XS506943
S527145
M567448
L617650
XL657953
XXL698155
P-6ロゴレスポンシビリティー、サイズ表

Sサイズのゆったりとしたサイズで選ぶのも好いが、ワンサイズ落として着ても十分に格好良い。アメカジな着こなしとも相性が良く、裾の方までストレートな形をしている。袖を折っても似合う。Tシャツであるから、特段スタイルを選ばないところであるが、生地感も中厚手でコットンライクな上質感がある。機能的でありながら、洗濯すれば洗濯するほどに、どんどん着心地に深みを増していく感じも堪らない。

ダサいと無縁な着こなし。P-6ロゴ・レスポンシビリTシャツのコーデ。

特段何も考えずとも、おしゃれな着こなし。

パタゴニアのP-6ロゴ・レスポンシビリティーのコーデは特段なにも考えずとも、悪目立ちせずにおしゃれに映える。山でも海でも街でも、あらゆるシーンでカジュアルに着こなすことが出来る。Tシャツらしく、アウトして着ても、インして着ても、いずれにせよカッコ良い。

クラシカルなアメカジ、ワークスタイル。このTシャツのクルーネックなボックスシルエットは、デニムであってもトレッキングパンツであっても、様々なスタイルに容易に合わせる事が出来るアイテムなのである。

パタゴニア製品におけるP-6ロゴの意味とは。

漫遊、歩くだけで面白い。

パタゴニア社における製品群の中に、P-6の名の付く製品がいくつか存在する。これは同社を代表するロゴの名称であり、P-6ロゴの名を冠する製品であれば、それがプリントされた製品であることを示している。P-6ロゴといえば、雪を被った山脈の上に太陽に赤く染められた空。まさにそんな情景を切り取ったかのような印象のデザインが施されたロゴのことを指している。P-6ロゴ・レスポンシビリティーも当然ながら、そんなロゴプリントが施されたロゴTシャツということになる。

P-6ロゴ・レスポンシビリティーの場合。

パタゴニア社のP-6ロゴにおいては、アルゼンチン南部のパタゴニア地方に存在するフィッツロイ山群をモチーフとし、この場所はクライマーにとって聖地とも言える場所となっているそうである。しかしながら、上級者ばかりでなくとも多くの人々がトレッキングを楽しむことが出来るスポットでもあり、手付かずの自然が残っている美しい場所。世界遺産に登録されたロス・グラシアレス国立公園の中に存在している。ちなみに煙吐く山という意味を持つ一番高い名峰セロ・フィッツロイは標高3405mの高山。

Patagonia P-6ロゴ・レスポンシビリティーの外観と仕様

P-6ロゴ・レスポンシビリティー前面

パタゴニアのP-6ロゴ・レスポンシビリティーは、ロゴTシャツとして見ても非常に著名な製品。左胸にはシンプルなロゴ。クルーネックでストレートなボックスシルエット。生地厚5.6オンスという生地感。一枚で着ていてもペラペラ感も無く、上質なカジュアルウェア。このTシャツはカッコ良く、スタイリングのし易さは抜群に良い。またこのモデルはメキシコ製となっている。

P-6ロゴ・レスポンシビリティー背面

背面にはお馴染みのP-6ロゴがプリントされている。熱転写式のプリントで、裏写りが無く圧着されている。この忠実なデザインと発色の良さなどはこのプリント方式によって担保されている。ただしプリント部分の肌触りは、新品時は特にチクチク感が拭えないところ。一枚で着ていると、プリント部分のみ吸水できずにジメ感が生じるところが玉に瑕。インナーを着用すれば無問題モーマンタイであるが。とはいえ、P-6ロゴの優れた映え感はそんなことを一切払拭してくれる。

左胸にはPatagoniaのワンポイントロゴ。

左胸にはワンポイントロゴ。

左胸にあるワンポイントロゴは、主張も控えめで好印象。生地感も優れて上質感があり、全体的な肌触りは良好である事から、タフでヘビーデューティーなギアであることを思わせてくれる。

アメリカンTシャツ特有のタコバインダー仕様。

肩から首元にかけてのテープ処理。

首周りは頑健なリブニット。その襟首や肩までの縫製箇所にはテープ処理が施されて強化されている。所謂、タコバインダーと呼ばれる手法。アメリカンTシャツの仕様で、型崩れを防ぎながら襟ふせテープにより、縫い目が肌に直接触れる事を防いで着心地を向上させる。

アメリカンTシャツ、タコバインダー。

肩から首元にかけての美しい縫い目。アメリカンTシャツ特有のタコバインダーは、二本針二重環縫いミシンと呼ばれる特殊ミシンが必要な方法。この手法は、ヘインズ社といったアメリカを代表する肌着メーカーなどが積極的に用いており、パタゴニアも質実剛健でアメカジ志向なTシャツであることが伺える。例えばアメカジを代表するメーカー、ヘインズのビーフィーTやノースフェイスのスクエアロゴティーなども同様の仕様となっていたりする。

襟ぐりにタグなし。プリント表記が有難い。

首元の表記もタグでは無く、プリントされている為、襟ぐりにそのチクチク感は無い。左下の裾部分にのみタグが設置されている。このような配慮、強度や着心地を重視したアメリカン仕様であるというのも非常に好ましい。首元が締まっているクルーネックである事によって、大人が着ていても上品さを保つ。またリーバイス501といったクラシカルなデニムパンツなどとの相性も抜群に良い。

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このコラムの筆者
ZINEえぬたな

株式投資の経験を赤裸々に綴った「新NISAにゃん株式ブログ」を更新中。休日は自然や古い町並みを歩き、スナップや風景写真を撮ってます。

株初心者として新NISAで日本株式を中心に熱中。民藝や郷土玩具、縁起物も好きで、オリジナル張り子招き猫・NISAにゃんを作って株ライフ生活の成功を祈願。

その他に"古典は常に新しい"をモットーとして、決して流行に左右されない厳選したあらゆるジャンルにおける定番名品を徹底解説するレビューもしてます。

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