ラコステ王道ポロシャツ、L1212至福の着心地。フララコと日本製を比較。

ファッション

ポロシャツの原型といえば、フランスの名テニスプレイヤーでもあったルネ・ラコステ氏の手によって誕生したものとされる。現在においても、彼が創立したアパレルブランドであるLacosteラコステ社といえば、誰もがワニマークのポロシャツを連想するほど、その認知度と名声は世界中で定着している。中でも1933年の創業当初から、同社を代表し続けている半袖ポロの代名詞といえば、L.12.12と呼ばれる型番の名品だ。

選手を引退したラコステ氏が、フランス最王手のニットメーカーで社長をしていたアンドレ・ジリエ氏と共に会社を立ち上げ、自身の粘り強いプレースタイルを表したワニを胸元に刺繍し、スポーツウェアを製造する。正にその時からポロシャツの元祖とも言える存在として君臨するのが、このモデル。その完成度と満足度の高さは圧倒的で、定番中の定番として納得の製品なのである。

キング・オブ・ポロシャツ、ラコステのL1212という発明。春夏メンズコーデ。

ラコステL1212という名品。

L1212の存在は、正にポロシャツの歴史そのものであると言える。クラシカルで正統派なデザイン。テニスコート内での動きやすさと紳士スポーツとしての体裁を保つエレガントさを両立した機能性。当時から変わらぬ完成された伝統のレシピが、連綿と継承されている。コットンピケ鹿の子を用いた事で、上品でいて動き易くサラッと涼やかな感覚は、運動着としても最適。その存在は、まさにキングオブポロシャツとの異名に相応わしい名品。

動き易いフララコで、サラッと旅する。

それにラコステL1212は、クラシカルなシルエットが時代を選ばない普遍性がある。合わせるボトムスは、デニムやチノ、スラックスなどドレスやカジュアルを問わず、様々なシチュエーションにも対応する事が出来るアイテムである。上品な着こなしをしながらも、カジュアルダウンさせるようなデニムジャケットなどとも相性が抜群。着ていく場所を選ばない、大人なコーデを容易に実現させることが出来るのも魅力。

大人なコーデ、容易に完成。

季節的に調整が難しい時期、または夏場には冷房の効いた室内などではちょっとした羽織りが活躍するところである。そんな時のコーデにおいて、上着を脱いでも完結したスタイリングが上質なるポロシャツによって完成される。オックスフォードシャツとTシャツの丁度中間点を埋めてくれるような絶妙なアイテム。このような点から見ても快適性を損なわなずに上品さを保つ。そうして様々なシチュエーションで用いる事ができる優秀さは嬉しいところ。

大人なカジュアルコーデにも。

また通気性と柔軟性に優れるピケ生地の発明と共に、それまで無地が当然であった衣類の外装にロゴマークを配するというデザインを初めて採用したのもラコステである。その独創的手腕の結果として、爆発的に売上が伸びた事実については経営学的にも良く知られている。襟元は閉めていても開けていても、立体的に立ち上がった三角ラインで上品さを保ち続ける。そんな風にいちいち考え尽くされた設計も好い。

クラシカルなディティール、保たれた上品さ。

ただただポロシャツの元祖であるというだけでなく、そうした仔細な部分にまで拘りを感じる事のできる意匠、エレガントさはラコステならではの特徴として備わっている。長年多くの人々から愛され続けているL1212には、やはりそれだけの理由が存在している。ファッションであるから流行に左右される側面は往々にしてあるけれど、同時に何時の時代であっても通用する事のできる風格がある。それは、良いものを長く使いたい。また同じものを買い替えたいという需要をこれまでも満たしてきた逸品なのである。

上質スーピマコットンの着心地、普段着に資する恩恵。

ガシガシと、ヘビロテで。

さてラコステのL1212の場合、上質で高級な繊維の長いスーピマコットンが100%素材として用いられており、その製品は毛羽立ちにくく型崩れもしにくく丈夫、光沢感があり柔らかで滑らかな肌触りが特徴となっている。ガシガシと用いたとしても何ら問題なく使用でき、それでいて何時までも上品さを保つ事の出来るポロシャツだ。

動き易く、ガシガシと用いられる。

スポーツ競技用の衣服と言えば、昨今においては速乾性に優れる化繊が主流となりつつある。それには、大量の汗をかいてもベトつかないという持ち味がある。対してL1212の場合には、上質な綿生地が採用されている事から、その点の性能に関しては化繊には及ばない。それにしても乾きにくいかと言えばそういう訳でもなく、ある程度の速乾性も確保されている。

後ろ姿も、様になる。

ただし綿が優れている点は、肌触りが極めて良いところである。とても着心地が良く、普段使いするとすれば至福の一着である。化繊の場合には、例えば皮膚が繊細な場合や時として、かぶれなどがある場合にはチクチクとしてしまう事もある。その場合、天然素材である綿の柔らかさによって、いつも肌に優しい。そうして普段着として鑑みるに、無意識の中であれど、優れて快適に過ごしやすい衣服なのである。

ポロシャツ御三家の筆頭、クラシカルなボックスデザインが魅力。

ボックスデザイン、シルエットが映える。

ラコステと同様、ポロシャツ御三家の一角を担うフレッドペリーポロシャツなどと比べると、更にクラシカルなボックスシルエットなデザイン。より落ち着いた雰囲気で着こなすことが出来る逸品である。飽きのこない古典的名品であって、これからも多くの人々から支持され続けるであろう春夏コーデにおける鉄板アイテム。必ずやいつまでも手元に置いておきたいもの。

デザインの異なるポロシャツ界の両雄。

因みにルネ・ラコステ氏とフレッド・ペリー氏は共に、伝説的なトップテニスプレイヤーとして活躍。つまりは両者共に実践を伴った製品開発が為されていると見えて、非常に好感が持てるアパレルブランド。ちなみにラコステがフランスを代表するブランドなら、フレッドペリーは未だ英国製を貫いている同国を代表するブランド。ドーバー海峡を挟んだ両雄は、ポロシャツ界において今も尚並び称されている。

フレッドペリーM3を着て。

いずれも格式あるスポーツに相応しい体裁を保った名品であるけれど、印象論としてラコステのポロシャツはどちらかと言えばトラッドでドレッシーなスタイルに向き、フレッドペリーがその後に音楽シーンで好まれたようにサブカルチャーとの相性が良いように思われる。実際に着比べてみると同じ色調のコーデであっても、ポロシャツが異なるだけで全体の雰囲気とニュアンスが変わるというのは非常に興味深く面白い点である。そういう意味でも二者択一の選択もあり得るが、両方をワードローブに備えるというのも一興。

ラコステを象徴する、ワニのロゴマークの由来。

ところで創業者のルネ・ラコステ氏は、1925年から1929年の5年間だけでテニス世界四大大会のうち全仏・全英・全米の7回優勝を果たすなど、伝説的なテニスプレイヤーとなった人物。その功績によって、1976年には国際テニス殿堂入りを果たした偉人である。しかしながら1929年の全仏オープンを最後に結核を患い、25歳という若さにして現役を引退する事となってしまっている。

動きやすい、ラコステL1212

結核は当時においては、不治の病として非常に恐れられた伝染病である。これに罹患した事は、身体面のみならず、心理面においても少なからず人生規模の影響を受けたものと推察できるのである。そして驚くべきことにその僅か4年後には、素晴らしく意欲的に新たなテニスシャツの発明に取り組み、フランス北部のトロワにて工場を設立するに至った。まさに不撓不屈の精神を備えた人物。

粘り強きワニが、シンボルマーク。

ところで前述したように、ラコステのロゴマークといえばワニである。その由来として有名な逸話が残されている。彼が現役時代の遠征中、アメリカはボストンの用品店でワニ革のスーツケースが目に留まった。すぐさま大切な試合を前にして、フランス代表のキャプテンに掛け合って、次の試合に勝ったらコレを贈って欲しいと懇願。その了承を得るも、試合には負けてしまったようである。

フララコでのシンボルマーク。

この時に話を聴いた記者が、「若いラコステはワニ革のスーツケースを手に入れることは出来なかったが、その戦いはワニのようだった。」と粘り強く球を打ち返すその戦いを称賛して評し、米国ではアリゲーター、母国ではクロコダイルと渾名された。そうした事から、自身の名前を冠したアパレルブランドのロゴマークをワニとしたのだという。実に著名なるラコステのマークに秘められた逸話は実に面白い。

ラコステの精神が宿るロゴ。評判となったデザイン。

その粘り強さは、一度は恐るべき感染症によって選手生命を絶たれてしまった、いや自身の生命そのものを危ぶまれた彼が、ポロシャツの発明とデザインによって再起を期す。そんな状況にこそ、まるで相応わしいロゴマークであるように思える。勿論、L1212の胸元にも輝いており、それを身につける者にとっては、幸運の印のように思え、更には希望さえも与えてくれるような気さえする。

ラコステL1212、古典的名品を着る。

2020年においては、伝染病の暗い影が全世界を覆った。そんな新型コロナ渦中において、ラコステ氏が最初に創立したフランスのトロワ工場では、縫製ラインをフル稼働させて医療用マスクを大量に生産。ラコステ氏の粘り強さを象徴するワニのロゴマークは、これからもその精神を宿し続け、人々に戦う勇気を与えてくれているようだ。

不撓不屈の精神が宿る、L1212。

しかも、ラコステ氏のテニスコートにおけるプレースタイルは粘り強く、まるでワニのようだと喩えられた。しかしそれ以上に、彼自身の人生に対する不撓不屈ふとうふくつの精神と苦難に立ち向かう真摯な姿勢こそ、このシンボルマークが象徴しているもののように思えてならないのである。そのような事を考えていくと、ワニの刺繍が胸に輝いているだけで何だか誇らしい気持ちになってくるというもの。

フレラコで、休日を過ごす。

そんな胸元にワンポイントの刺繍が施されたポロシャツはもはや歴史的な定番。特にシンボルマークでもあるワニのロゴは誰しもが分かるほどに著名なものとなっている。実は前述の通りにこの衣服の外装、胸元にロゴマークを刺繍するというデザインを初めて採用したのはラコステだと言われている。さり気無く可愛げのあるデザインは評判に評判を呼び、これによって製品は飛ぶように売れたのだという。

L1212で、アクティブにゆったりと。

さてルネ・ラコステ氏の息子であり、会社を受け継いだ二代目でもあるベルナール・ラコステ氏は、この事について「ラコステの本当のオリジナリティは、初めてロゴを服の表に出したことだ。」とさえ語っている。今では当たり前とさえなったこのようなデザインは、意外な画期的発明として現代までも経済的効果をもたらし続けているのである。

向上心をもって臨めば、どんなことも純粋に楽しめる。テニスコートでも、普段の生活でも…。

ルネ・ラコステ

ラコステの着こなし、ポロシャツのインナーを考える。

総じてポロシャツで懸案になる事項が、このインナーウェア問題である。シャツというもの自体が下着であると古典的に捉えるならば、下着は不要という事になろう。そうしたストロングスタイルを貫くならば、ポロシャツにありがちな問題である「汗染み」や「乳首が浮くちくうき」という事象について何ら気にするところは無い。しかし、いつでも快適に気持ちよく、そしてスタイルを維持したいならば、やはりこの問題にメスを入れておく必要があるというものである。

着用感の薄い、VネックTシャツとの相性は抜群。

上記ではGTホーキンスのVネックTを着用。ポロシャツとVネックTシャツとの相性は抜群。ボタンを開けていたとしても、素肌が見えるだけで上品な佇まいを維持できる。しかもポロシャツ着用時の普遍的な悩みと成り得る、生地の汗染みや乳首が浮く心配も解消される。特に色に関しては、ベージュなどの肌着は透けない鉄板の合わせ方である。しかし、多少それが見えた際でもお洒落感を保ちたいところ。そこで下着自体の厚み、見た目の上質さ、着心地の良さ、色彩などを考慮に入れて、特に下記の二つの選択肢を愛用している。

着心地の良い、VネックT。

グンゼの生産するG.T.HAWKINS、VネックTのHK10152ヘインズの生産するエッセンシャルVネックTシャツのHM1EG754。いずれも杢グレー、非常に気持ちの良い肌触りと上質感が楽しめる一着。より首が詰まっており、切込みの深いGTホーキンスのVネックTはよりインナー感のあるシルエット。ヘインズのVネックTは一枚で着ていても違和感の無いデザイン。いずれも非常にポロシャツとの相性が良く、吸水性と肌触り共に優れている良品。

敢えてインナーを上品に見せる、クルーネックTシャツ。

ポロシャツの着こなしでは、敢えてインナーを見せる方法もおすすめである。首元の浅く詰まった、クルーネックTシャツなどを内側に配置する方法は、案外着こなしとしてお洒落感がある。特に白Tのクルーネックなどであれば、清潔感との兼ね合いや春夏コーデの清涼感も得る事が出来る。この場合には、インナーの首元がヨレて見えないようにサイズ感に気を使う必要があったりする。インナーは基本的にピッタリとしたサイズを選ぶ方が吉である。

例えば、ノースリーブであればグンゼ/GTホーキンスのサーフシャツ、より強固なバインダーネックが採用されたB.V.DのスリーブレスGOLD。袖付きのTシャツであれば、所謂パックTの中でも鉄板的名品であるヘインズのビーフィーT。こうした素晴らしい製品をインナーに配することで、キレイめでカッコ良く決まったスタイルが完成する。

フララコ、フレラコとは。L1212、フランス製と日本製の違い

素晴らしき日本製、フララコと並べる。

ラコステは当然ながらフランスで創業されているため、そもそもフランス製であるほうが好ましいと考える人々が居ることも頷ける。フランスの工場で作られたポロシャツは、特別にフララコフレラコフレンチラコステと愛称されている。実はラコステにおいては、アパレルメーカー全てが煽りを受けると言っても良いコスト管理の面などから、海外のメーカーに外注するファブレス化が進行する事となった。それはL1212も御多分に洩れず。

フララコ、L1212で歩く。

こうした流れの中で、1990年代頃より一度フランス製のL1212は、日本での流通が失われてしまった時期もある。ただし落胆するのは早計で、このL1212オリジナルで用いられた製法は、高い水準が保たれたラコステの生産管理下で、世界中の工場でも同様、厳格にそのレシピが守られて生産され続けているのである。

サラッと涼やか、ラコステL1212

中でも日本において独占製造販売権を得ている旧ファブリカ社(現ラコステジャパン)が秋田の工場で手掛ける日本製の製品は、より高い水準の生産管理、縫製技術によって世界一の品質であると称される程。ただし、クラシックフィットやレギュラーフィットやスリムフィットなどサイズ感やシルエットなどが若干異なるラインも存在する事に留意したい。

特徴的なフララコのタグ、日本製とロゴマークや外観比較。

フララコのL1212、サイズ3。

特徴的なフララコのタグ。タグにはMADE IN FRANCEの文字が光る。またサイズは3と記されている。対して日本製の場合には、シンプルなタグが備わっている。クラシックフィットという文字もここに記載されている。同じくサイズは3のもの。

ラコステL1212、クラシックフィットのサイズ3。

さて、日本製とフランス製のフララコを比べてみると、いくつかの相違点が見受けられる。ロゴマークを見てみても、ワニの表情やしっぽや手足のギザ模様など、ニュアンスが若干違うようにも見受けられるのである。日本製ワニの表情のほうが柔和に見え、対してフランス製ワニの表情のほうがより迫力が感じられるというのもご愛敬である。

ラコステのロゴマークにも、若干の違い。

ちなみにこのロゴマークは、同社のアイデンティティを体現すると同時に、本物を証明する役割も担っているのだという。これにはミシンか手縫いかを問わずして約1600ものステッチが必要とされている。

いずれにも備わった上質で厚めのスーピマコットンで織られた鹿の子生地は、光沢感が映える。袖口にはリブが施され、腕の激しい動きにも追従する提灯袖。テニスやゴルフなどのスポーツで着用されることを想定して設計されているため、その動きやすさもピカイチのものがある。襟と前立てなどが、何度も洗濯しても型崩れしにくいのも優れた特徴だ。

日本製のほうが、若干身幅が広い。

日本製とフランス製、同じサイズ3で重ねてみると一目瞭然、身幅や袖丈が若干ではあれど日本製の方が広く、フララコが狭いようである。ただし、個体差もある可能性を考慮する必要はあるが。

フランス製のほうが、若干着丈が長い。

着丈の方はというと、反対に日本製の方が短く、フララコが長いようである。長さにして約2cm程度の差がある。日本企画のものであれば、日本人に合わせたサイズ感が採用されていることが分かる。

ボタンの形は、平たいオーロラ色。

フララコも同様に天然貝ボタンが使用され、上質感に秀でた衣服である。光の加減によって虹色のような、オーロラ色のような多彩な輝き方をしてくれる。日本製のL1212と比べると、ボタンは平たく少し大きめで扱いやすい。全体としての着心地としてもシルエットも細めでよりスッキリとした着こなしが可能である。

ボタンは天然貝、オーロラに輝く。

遠目で見ても一目で分かる程に、ボタンの上質感が優れる。このワンポイントによって大いに、このポロシャツの上質感や高級感を更に高めている。こうした部分にもコストをかけている点は、よく上質なシャツにて拝見する心意気。そういう意味では、ジャケットを羽織るなどといったコーデにも十分最適化できるものである。しかし予備ボタンまでは用意されていない為に、ボタンが取れて無くなるという状況には注意したいところである。

同時に多くの衣服と比べてみても、肩回りの可動性や追従性はとても優れている。更に袖口のバタつきを無くすリブ構造は、ポロの原型となった素晴らしい発明であると言えよう。それによって、半袖シャツやTシャツなどとは異なり、腕を上げた際などに脇が見えないというのもポイントである。

袖にはリブが施されている。

袖を通す程に分かる着心地の良さは至極のもの。しかもクラシックフィットは素晴らしく完成された製品である。このデザインを基礎として、模範として、多くのポロシャツが製造されているものと思われる。それほどにベーシックなシルエットでありながら、それでいて最上級のアイテムとして存在する。

日本製L1212の表示タグ。

ところで現在でもフランス国内で流通するラコステは、トロワ工場を含めてEU圏域内で製造されたものであるという。そうした中でも「MADE IN FRANCE」と銘打たれたポロシャツが、全く日本国内に流通しない訳ではない。時にはこうした製品群にも触れたいものである。

ラコステのL.12.12。着丈はクラシカル、長めのサイズ感。

フララコ、裾を入れた着こなし。

日本製の場合、裾を入れて着る分にも、出して着る分にも問題なく着こなす事の出来る寸法。サイズ感についてはワンサイズ小さめにぴったりと着こなす方が、より現代的なオシャレとしてカッコ良いものと思われる。だとすればサイズ感としては丁度良い、またはフララコと比べても大きめの作りという事ができる。

更にフララコの場合には、少しだけ身幅がスリムである事と着丈が長い事を鑑みて、また胸ポケットが無い事を加味して、裾を出して着るというよりはドレスシャツのようにタックインして着る事を前提としたデザインのようである。フララコのサイズ感としては、日本製よりも丁度良いサイズ感で着こなす事ができる。

日本製サイズ3のサイズ感。シャツイン。

日本製を着用したサイズ感としては、身長約170cm、体重約60kg程度の場合、サイズ3はゆったりとした着心地で着る事が出来る。ルーズな着心地であるが、もっとタイトにフィット感が欲しい場合は、サイズ2でも気持ちよく着こなすことが出来るものと思われる。同時にフララコの場合には、サイズ3でピッタリである。日本製のサイズ表は、以下の通り。

サイズ表ラコステL.12.12(日本製)
2(日本S)肩幅42.5cm、袖丈21cm、身幅48cm、着丈69cm
3(日本M)肩幅44cm、袖丈22cm、身幅51.5cm、着丈70.5cm
4(日本L)肩幅46cm、袖丈23cm、身幅55.5cm、着丈72cm
5(日本XL)肩幅47.5cm、袖丈24cm、身幅59cm、着丈73.5cm
6(日本XXL)肩幅50cm、袖丈24cm、身幅62.5cm、着丈75cm

レビュー:ポロシャツのド定番ブランドであるという信頼。

定番であるという、安心を着る。

ラコステL1212は今日、巷にあふれるポロシャツというポロシャツの原型ともなったモデル。だとすれば普遍的であり触れた、ごく当たり前の佇まいが保証されている。勿論、街中で全く違和感が生まれたりする事もない。年齢や性別も問わない。それでありながら製品としての上質さは、間違いなく一級品だ。縫製や貝ボタンなどちょっとした部分であれど、総体としての大きな違いが生まれるようだ。

それに醸し出す雰囲気は、ラコステ特有の心地良さがある。クラシカルなボックスデザインも時代を問わず、また流行に左右されない。何年も古びれる事なく愛でる事ができるものである。そうして運動着を発祥としてヘビーローテーションにも耐えうるのであるが、もしも再度購入せんとしたとしても、ラコステを代表する定番な製品であるから、いつだって買い直す事が出来るのは嬉しいもの。

ポロシャツをインナーでもアウターでも、Tシャツ感覚で。

着こなしとして、ポロシャツをTシャツ感覚で着るという方法もおすすめ。ラコステL1212の襟は十分にお洒落に立ち上がり、立体感も良い。そうすると伝統的には、下着であるとされるシャツ。それと同様の役割を担わせて、上着ありきのコーデで構成するのも一興。または襟付きのTシャツというように考えて、同じように気楽に一枚だけ羽織る場合にでも大活躍する。

Tシャツ感覚で、着るのも良い。

ポロシャツの裾をパンツに入れずに出した場合には、着丈的には腰丈程度の長さになる。しゃがみこんだり、前屈みになった場合においても、背後から素肌が見えるような場面も無い丁度良さ。そうした使い勝手と着心地の良さが確保された衣服である。

ダサいと言われる所以。アスレジャーなアイテムとしても。

ラコステはダサいと言われる事がある。そのダサさの定義としては、往々にしてオジサンの着るものというイメージがうたわれていたりする。しかしながら本流ポロシャツとして、定番アイテムであるラコステL1212単体で見た時、そこから醸し出される上質感は明らかにダサいという言葉からは対極にあるものと考えらえる。

レトロクラシカルなデザイン、多様な着こなし。

このようなレトロクラシカルな製品は、一昔前まで若者からは倦厭けんえんされて来たが、昨今においては再び光が当てられ始めているように感じられる。更にこの場合には気楽さを追求してダボっと着こなすというのでも良し、ジャストサイズを選択するのも一興。またはTシャツ替わりに、襟付きのインナーとして用いるのも良い。それに全身のコーディネートとしては、スポーツカジュアル、アスレジャーライクなアイテムとして取り入れるのも吉。

ちなみにアスレジャーとは、運動競技アスレチック余暇レジャーを組み合わせた造語。アメリカのニューヨークや西海岸で流行した、スポーツウェアを普段着と組み合わせるファッションスタイル。動き易く機能的でいて、お洒落は我慢とされていた時代よりも、より快適なお洒落を志向するもの。クラシカルなボックスシルエットであるから、いわゆるビッグシルエットやルーズフィットなストリートカジュアルのアイテムとの相性も良い。勿論、スラックスなどにスマートに合わせるというのも定番であるし、合わせ方は比較的容易に見つかるもの。

コラム:1933年頃の世相、不屈のラコステ。

1933年に創業を果たしたラコステ社であるが、社会の世相としては厳しいものがあった。アメリカに端を発した1929年から起こる世界恐慌においても1931年頃まで堅調な経済を維持していたフランス。しかし、1933年ともなれば経済の成り行きにも社会不安が深刻化していた。

第一次世界大戦における都市の破壊、深刻な人手不足を伴っていたフランスは、ドイツからの賠償金によって経済をなんとか保っていた状態であった。1933年に政権を奪取したナチスドイツのヒトラーは、この多額に上る賠償の放棄を宣言。フランス国内も遽に不穏な情勢であった。例えば1932年にはフランス首相の暗殺、1934年には右派が団結してクーデターまで発生している。

1933年に創業したラコステにとっては、多難続きの状況であった。1940年には第二次世界大戦が勃発。ドイツによるフランス侵攻と占領が起こっている。戦時中には親独ヴィシー政権によって名目上統治されていたフランスでも、ドイツによる徴発などで多くの市民が労働力として動員される事となった。そこでラコステ氏は、農林業の従事者は徴用対象にならないという法律に目を付けた。

フランスの最南西部、スペインとの国境沿いのサン・ジャン・ド・リュズのゴルフコースの周囲に、大規模な農林造成開発計画を実施。植林のために、地元の人々を多く雇い入れた事によって、多くの人々がドイツによる強制労働から免れたのだという。ラコステ氏はパリで生まれたが、1996年に92歳の長寿を全うするまで長年に渡って暮らした地が、このサン・ジャン・ド・リュズである。

実はラコステの妻、シモーヌ・ティオン・ド・ラ・ショームは著名なゴルフプレイヤーであり、彼女の父が同地にシェンタコ・ゴルフ場を創設。このコースは現在までもフランス最大本数の並木を有し、歴史と伝統のある場所として有名だ。そしてそれを作り出したのは、第二次世界大戦中におけるラコステ氏達が不屈の闘志で成し遂げた公共事業なのであった。

LACOSTE: polo
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このコラムの筆者
ZINEえぬたな

"古典は常に新しい"をモットーとして、相続されるべき普遍的な「価値」を次世代へ継承。

個人で編集するZINEをブログ上で運営。「えぬたな」は一つ一つの記事を読み切りとして編集。自らの写真と文章で、ヒトの思いを伝え、世の中の良いモノ、残すべきコトを紹介。

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